最優秀賞はマーラータン ネクストリーダーズ福岡 業界の未来担う若手が提言


出場者と審査員による記念撮影

 日本能率協会は17日、「Hospitality & Food Week in九州・沖縄」の会場で、宿泊・外食・ブライダル業界の次世代人財による課題解決プログラム「ネクストリーダーズ福岡」のピッチコンテストを行った。

 九州エリアの宿泊施設から参加した36人が6チームに分かれ、ホスピタリティ産業を日本の基幹産業にするための方策を発表。国内旅行の新たな喚起策を提言したグループ「マーラータン」が最優秀賞に輝いた。

 ネクストリーダーズは、宿泊・外食・ブライダル産業の20~30代の若手が所属企業の垣根を越えて集い、業界の課題解決に挑戦するプログラム。

 昨年に続き2回目の開催となる。東洋大学国際観光学部の徳江順一郎准教授を総合ファシリテーターに迎え、札幌、東京、大阪、福岡の各地域で展開。ピッチコンテストで選ばれた各地域の代表が、全国大会でそのアイデアを競う。

 今回は「ホスピタリティ産業が5~10年後に基幹産業になるためには」を全会場共通のテーマに設定。各チームが未来を見据えた斬新なアイデアを披露した。

 審査員による厳正な審査と会場投票の結果、最優秀賞には「国内旅行喚起の戦略」を発表したチーム「マーラータン」が選ばれた。メンバーは中村友香(嬉野八十八)、青木咲絵(ザ ロイヤルパークホテル福岡)、桑山真美(博多エクセルホテル東急)、田島直裕(ホテル日航熊本)、菅崎優弥(ホテルニューオータニ博多)、カルキ・ニケス(湯布院はな村)の各氏。

 審査員長を務めた徳江氏は、「多くのチームがインバウンドを対象にした提言を行う中、国内旅行市場に着目した点が光った」と評価。拮抗した審査だったことを明かし、「今回敗れたチームも、ぜひ来年はメンターとして参加し、プログラムをさらに盛り上げてほしい」と参加者全員にエールを送った。

 準優秀賞には、「地方誘客分散の課題解決手段のパビリオン戦略」をテーマにした「No Zangyou Days」と、「旅をプレイする時代(ゲーム×旅の組み合わせ)」をテーマにした「Absorb―きゅうしゅう―」の2チームが選出された。

 各チームの発表では、「訪日外国人1億人」時代を見据えた戦略や「AI活用」といったキーワードが多用され、業界の未来に対する若手ならではの鋭い視点が印象的だった。

 最優秀賞を受賞した「マーラータン」は、九州代表として来年2月20日に東京ビッグサイトで開催される全国大会に出場する。


出場者と審査員による記念撮影

 
 
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