IHG、「リージェント軽井沢」を2028年に開業へ


 IHGホテルズ&リゾーツは9月18日、日本初となる「リージェント」ブランドのリゾート施設「リージェント軽井沢」を2028年に開業すると発表した。客室数58室の温泉リトリートとして誕生する同施設は、高原のラグジュアリーリゾートにおける新たな基準を打ち立てるという。

隈研吾氏設計の施設で新たな価値を創造

 著名な建築家・隈研吾氏が設計を手がける同施設は、森と温泉、浅間山の眺望に恵まれた環境に建設される。世界的に知られるリージェントブランドの真髄を体現した静謐と洗練されたモダンラグジュアリーな空間を提供する。

 IHGホテルズ&リゾーツ 日本&マイクロネシア マネージングディレクター 兼 IHG・ANA・ホテルズグループジャパン合同会社 CEOのアビジェイ・サンディリア氏は「日本初のリージェント リゾート デスティネーションとなる『リージェント軽井沢』がポートフォリオに加わることを大変嬉しく思います。これは、日本国内および世界における同ブランドの成長にとって、もうひとつの重要なマイルストーンとなります」とコメントした。

軽井沢の魅力とインバウンド需要の拡大

 軽井沢は東京から新幹線でわずか約1時間という好アクセスに加え、豊かな自然環境と心身を癒やすリラクゼーションの場として知られる。皇室ゆかりのリゾートとしても知られ、富裕層の別荘地としても人気を集めている。

 サンディリア氏によると、軽井沢へのインバウンド旅行者は2019年以降30%増加しており、訪日外国人からの関心が高まっているという。「リージェント軽井沢は、ラグジュアリーな空間の中で本物の文化体験を取り入れた滞在を提供し、この需要の高まりに応えてまいります」と述べた。

充実した施設とIHGの日本戦略

 リージェント軽井沢では、渓谷の眺望を望むスペシャリティレストランをはじめとする多彩なダイニング・バー体験を提供。さらにミーティングスペース、シグネチャーのスパと温泉を中心としたウェルネス施設、フィットネスジムなども併設する。

 この施設は、2028年に先行して開業予定の「リージェント京都」に続き、日本で2軒目のリージェントブランドホテルとなる。サンディリア氏は「本施設は現在建設中のリージェント京都とも理想的に補完し合う形で、IHGが拡大を続けるラグジュアリーおよびアッパーラグジュアリーポートフォリオに加わる」と述べている。

 IHGは現在、日本国内で10ブランド・55軒のホテルを展開しており、さらに17軒の開業予定パイプラインを有する。リージェント軽井沢は、同じく長野県軽井沢で展開している「ホテルインディゴ軽井沢」とともに、旅行者に幅広い体験を提供するという。

 リージェントブランドは現在、世界で11軒のホテル(計3,168室)を運営。2024年にはシャンハイ、バリ、サンタモニカで新たなホテルを開業したほか、今後数年のうちにジッダ、クアラルンプール、京都、三亜、深圳、リヤドなどの9軒がポートフォリオに加わる予定だ。

 
 
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