ウェスティン ルスツリゾート、札幌市電のラッピングデザインで最優秀賞


 ウェスティン ルスツリゾートは8月26日、一般財団法人札幌市交通事業振興公社が実施した「低床車両モノクロラッピングコンテスト(企業向け)」において、最優秀デザインに選ばれたと発表した。このデザインは2025年8月31日から1年間、札幌市内を走行する路面電車「札幌市電」の車両に施されることになる。

北海道の自然をモノクロで表現

 同コンテストは今年2月20日から4月15日にかけて一般企業向けに公募が行われた。審査基準は、路面電車低床車両1100型(シリウス)の既存デザインの特徴を生かすためモノクロ(グレースケール)のみを使用すること、また先進都市札幌にふさわしいデザインであることなどが要件とされた。

 ウェスティン ルスツリゾートのデザインコンセプトは、白樺と北海道に暮らす動物たちを取り入れ、リゾートホテルの世界観を表現したもの。森に住むエゾシカやキタキツネが、遠くからホテルや羊蹄山を静かに眺めている様子をイメージしている。モノクロの落ち着いた色調の中で、白樺の木肌が際立つデザインは5月末に内示が行われ、「シリウスのデザイン性に適している」と評価された。

市民の足として親しまれる路面電車

 ラッピングが施される車両は、2018年に導入された路面電車低床車両1100形(愛称「シリウス」)。通路幅を広く確保し、車椅子スペースを増設したバリアフリー対応の低床車両で、定員は60名。現在10両が運用されている。

 札幌市電は札幌市中央区を中心に1周約8.9キロのルートを走行し、「すすきの」や「狸小路」「中央図書館前」など24の停留場がある。1周は約55分。令和6年度の1日平均乗車人員は2.5万人に上る。

ラッピング車で新たなプロモーションも

 ウェスティン ルスツリゾートは、ラッピング車両を活用したSNSキャンペーンなど、多くの人に認知され、愛される市電となるようなプロモーションも予定している。

 北海道で初めてのウェスティンホテルとして2015年に開業した同ホテルは、全室メゾネットタイプの210室を有する。World Ski Awardsでは2016年に「World’s Best New Ski Hotel」部門で最優秀賞を、2017・2018・2019・2022年には「Japan’s Best Ski Hotel」部門で最優秀賞を受賞している。

 ホテルが位置するルスツリゾートは、札幌・新千歳空港から約90分、3つの山に37コース、総滑走距離42kmのスキー場を持つオールシーズンリゾート。World Ski Awardsでは2017・2018・2019・2021・2024年に「Japan’s Best Ski Resort」部門で最優秀賞を受賞し、通算5冠は日本最多の実績だ。

 ラッピング車両の運行期間は2025年8月31日から2026年8月31日まで。今後1年間、札幌の街を彩るモノクロデザインに注目だ。

 
 
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