
大阪観光局は1日、ロストアイテムデリバリー(大分県別府市、吉永陽介代表)と連携し、訪日客向けの忘れ物海外配送代行サービスを利用する観光施設に向け、認定証の発行を始めた。大阪を訪れる外国人旅行客の旅の安心感や利便性向上だけでなく、忘れ物が増加する中、増大する観光施設の負荷軽減を図るのが目的。
ロストアイテムデリバリーが提供する、訪日客の忘れ物返送代行サービス「ワスラック」を活用する。このサービスは、外国人旅行客が忘れ物をしてしまった際、ロストアイテムデリバリーが、忘れ物の回収、保管だけでなく、多言語での旅行者とのやり取りや、返送先の国の禁制品調べや書類作成などの返却手配を行うもの。利用施設は、従来直面していた忘れ物対応にかかる人的リソースや時間的負担を軽減できるのが特徴。
さらに代行サービスを利用し外国人旅行者の遺失物のサポートを行う施設には Lost&Found Support Certifie(遺失物サポート認定証)を発行。認定証には多言語で、遺失を定められた期間、厳格な規則のもとで管理・保管することや多言語での対応の保障、定められた規則に基づく速やかな返送などを明記し、安心で安全な大阪観光のPRにつなげる。
大阪では現在、万博開催などによるインバウンド客の拡大により、宿泊施設や観光施設への忘れ物が急増。ロストアイテムデリバリーでも府内で年間約550個の忘れ物、落とし物を取り扱っているという。忘れ物の保管場所や、その返送等対応に苦慮する施設が増えている。