
空中20メートル付近まで浮上する気球の様子
山中湖に行く「きっかけ」に
ライフエンターテイメントやイベントプロモーションなどの分野で新規事業の構築を手掛けるイービストレード(東京都千代田区)はこのほど、山梨県山中湖村で熱気球体験事業をスタートすると発表した。村の新たな観光アクティビティとして、若年層やファミリー層、訪日外国人観光客など、幅広い世代の需要を取り込む。第1回目のイベントは、9月20日からの4日間で実施。専用ページで予約を受け付けている。
今回発表した事業は、同社を中心とする「山中湖熱気球プロジェクトグループ」が山中湖観光協会との共催で実施するもの。会場は山中湖東岸の「山中湖交流プラザきらら 原っぱゾーン」で、運営はジャパンバルーンサービスが手掛ける。
事業に至った背景として、近年インバウンドでにぎわう富士河口湖町や富士吉田市といった周辺エリアに比べ、山中湖は「通過点」になりがちな事情があると同社。持続的な地域活性を目指し、山中湖に行きたくなるようなきっかけを作る。
アクティビティの特徴は、早朝の時間帯で浮上する「朝凪フライト」。毎朝6〜8時の無風時間でゆっくり上昇する。高さ約15~20㍍で留まる係留式の熱気球を飛ばすため、安定性が抜群で子供連れのファミリー層も安心。空中では湖面に映る「逆さ富士」を高確率で観覧でき、通常とは違う角度の富士山が楽しめる。
空中20メートル付近まで浮上する気球の様子
山中湖に映る「逆さ富士」
訪日客・地元住民向けに特別料金も設定
第1回目の搭乗イベントは、9月20日(土)から23日(火・祝)までの4日間で開催。いずれも午前6時から8時まで実施する。搭乗時間は約5分前後。完全予約の時間枠制で、各日150人程度が定員。
イベント当日は、富士山の水で入れたコーヒー、子供にはぶどうジュースなどの配布も予定しているという。
料金は、中学生以上の大人が4500円、小学生が2500円、未就学児が1000円(小学生と未就学児は保護者同乗が必要)。また、訪日外国人観光客は7000円、周辺地域住民の大人(山中湖村・忍野村・富士吉田市在住者)は3000円にするなど、特別料金も設定した。
イベントの申し込みは、専用ページ(https://select-type.com/rsv/?id=W6IuJVZJP60&c_id=408304&mode=1&ym=2025-09&w_flg=1)で受け付けている。
イベントのポスター