
国土交通省は9月1日から、石川県七尾市・和倉温泉の和倉港において、一部の護岸の改良工事について代行を開始する。あわせて国が工事に必要な港湾管理者の権限も代行する。国土交通省では7月22日付で国の代行を発表しており、今回開始日が発表された。
代行については2025年4月の港湾法の改正により、高度な技術力等を要する改良工事を対象に、自治体などの港湾管理者の要請に基づく国の代行制度が創設されたことに伴って実施されるもの。自治体等の港湾管理者の技術職員不足による技術力の低下や、高度経済成長期に集中的に整備された港湾施設の老朽化の進行による更新工事の需要の増加などの課題に応えるために創設された。今回の和倉港は代行制度創設後初の適用となる。