
宴会場「璃宮」で撮影した迫力ある爆破シーン
大分県別府市の地域活性化を目指した「別府短編映画プロジェクト」の最新作「ブゴン対ジュンダ対レイガ 別府最大の決戦」の爆破シーンがこのほど、別府温泉の杉乃井ホテル(別府市)で公開撮影された。
同プロジェクトは、新型コロナウイルス感染拡大で客足が遠のいた観光都市・別府を「映画の力」で盛り上げるため、2021年に別府出身の有志の人々を中心に構成される別府短編映画制作実行委員会が立ち上げ。別府市を舞台に、日本屈指の映画監督がリレー方式で30分前後の短編映画を制作し、売り上げの一部は共同温泉の改修支援に充てられる。
第8弾となる今回は、「ウルトラマンZ」など数々の特撮映画を手掛けた田口清隆氏が監督・脚本を務めた。俳優・青柳尊哉氏に加え、全日本プロレスの人気レスラーである安齊勇馬氏、斉藤ブラザーズらがメインキャストとして出演。別府タワーに巨大隕石(いんせき)が落下し、それにより斉藤ブラザーズに奇妙な物体が寄生。そこから始まる暴走劇が描かれる。
同ホテルは今年1月に閉館した客室棟「中館」などを撮影場所として提供。宴会場「璃宮」で公開撮影された火薬によるセメント爆破シーンでは、集まった報道関係者もエキストラとして参加し、大迫力の演出に驚きの声が上がった。
「杉乃井ホテルさんの協力のおかげで、大変派手な大爆発を成功することができました」(田口氏)。
映画は来年春、別府ブルーバード劇場(別府市)で公開予定。27年には全国のミニシアターでも上映する。
宴会場「璃宮」で撮影した迫力ある爆破シーン