
一般社団法人日本コンベンション協会(JCMA、285会員)は9日、大阪市の大阪府立国際会議場で、2024年度社員総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、代表理事に武内紀子氏(コングレ)を選任した。近浪弘武代表理事(日本コンベンションサービス)は副代表理事に就いた。
JCMAは今年4月に設立10周年を迎えた。それを記念し、首都圏以外の大阪で初めて社員総会を開き、吉村洋文府知事が特別講演した。8日にはJCMAとして初となるリクルートイベントも市内で開催した。
25年度については、(1)会員交流の促進(2)人材確保(3)MICE活性化への取り組み―を柱に事業展開する。
10周年を機に関西支部を立ち上げ、関西エリアを中心に西日本地域での会員拡大を図るほか、近畿運輸局、グローバルMICE都市、都市コンベンションビューローなど関連組織との連携を強化する。具体的な活動として、秋以降、イベント「JCMA KANSAI MEETUP(仮称)」を実施する方針だ。
また、新規事業として業界人材の確保への取り組みを強める。リクルート全般につながる各種企画などを検討するプロジェクトチームの発足を検討するとともに、大学のキャリアセンターや大学コンソーシアムなど、リクルートの情報発信につながるリレーションの構築、講座の実施を目指す。
一方、講演した吉村知事は開催中の大阪・関西万博の魅力をアピールした上で、「決して損はさせない」と述べ、来場を呼び掛けた。
また、30年秋ごろに開業を予定している大阪IR(統合型リゾート)について、(1)世界水準のオールインワンMICE拠点の形成(2)国内外の集客力強化への貢献(3)日本観光のゲートウエーの形成―を目標に掲げ、「開業でさらなる飛躍」をと強調した。
万博会場の夢洲に整備されるIR施設の名称は「MGM大阪」、敷地面積は約49・2万平方メートル、年間来訪者は国内1400万人、国外600万人の計2千万人を見込んでいる。
なお、委員長、支部長、事務局長は次の通り(敬称略)。
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