国土交通省大阪航空局は、琉球エアーコミューターを厳重注意した。
2024年11月23日に、ボンバルディアDHC-8-400型機（機体記号：JA83RC）が那覇空港を離陸直後、前脚グラウンドロック解除忘れによる前脚が格納されない不具合が発生し引き返したした事案で、出発前に実施した前脚をジャッキアップして行ったタイヤのローテーション点検とプロペラバランスデータの点検作業で、整備記録が作成されていなかった。
国土交通省大阪航空局の立入検査で、非定例整備の際に整備記録を起票せずに整備作業を行っていたほか、一部の整備作業をマニュアルなどを参照せずに実施していた。また、整備記録などがない場合、書類を確認せずに航空法の基準適合性の確認を行っていた。一部の整備作業は機体の出発後に整備記録を作成していた事実が確認された。
多数の整備士が整備規程や業務規程の理解不足により、軽微な保守作業は整備記録を不要と誤認していた。現場の管理職員は規程に抵触することを認識しながら、是正措置をとらず、上司に報告や相談をしていなかったことから、悪質性が認められるとしている。
国土交通省大阪航空局は、再発防止策を7月11日までに提出するよう求めた。
【記事提供：トライシー】
