
1986年12月に設立された高速オフセット(大阪市)が今回のiTT―国際ツーリズムトレードショー2025の出展ブース(ブース番号:2―59)で紹介するのは、先進的にDXに取り組む関西の企業を表彰するKANSAI DX AWARD2024で金賞を受賞したDXソリューション「ハコボウヤ」。
ハコボウヤは、「海外のお客さま向けに直接現地にお土産を送ることはできないか」というお店の声から生まれた地域の小さな課題を解決する唯一無二のソリューション。全国の観光地に急増する訪日外国人が店頭などでお土産を配送する際に、海外配送伝票をスマートフォン一つで簡単に作れる点が最大の特徴。
外国人が書く手書きの文字が読めないなど、その複雑なオペレーションに頭を悩まし、これまで海外配送を断念していたのが実情。手書きで海外配送の伝票を作成することは、日本語を読めない外国人にはストレスかつ、伝票を書き終えるまでに15分以上も費やしてしまうのが実態。
そのため、「受け付け処理から配送伝票の出力までをDX化することで、店頭でより多くのお土産を買ってもらえる可能性が増えるのではないか」「昨今手書き伝票に関しては、通関電子データ送信が義務化されるなど厳しくなっているため、早めに電子対応しておくことが求められる」と同社。
使い方は簡単で、店頭に設置しているQRコードを読み込んで、住所など配送先の情報を入力し、店頭側のアプリで読み込むことで、海外配送用の運送状(DHL/EMS)を作成・出力することが可能という。
主な機能は、(1)入力フォームは「英語」「中国語」「韓国語」と多言語対応(2)Androidおよび、iOSに対応し、アプリから簡単に送り状を出力できる(3)日本郵便および、DHLとシステム連携し、送り先までの配送料金計算の自動化(4)店舗側では配送にかかる梱包材といった手数料を自由に設定し、損失リスクの軽減―などが挙げられる。
また、店頭から配送された商品と配送先情報がひもづくため、「どの国に何が売れたか」といった店頭での購買データがたまり、マーケティングデータとしての活用が見込め、新たな収益源の確保を実現する。
併せて、ハコボウヤ以外にも、出展ブースでは観光業界のヒントとなる日本酒のインバウンド向け販売戦略支援や、カプセルトイや地域スタンプなどを多数展示する。
配送手数料を自動計算
店頭の2次元コードを読んで配送情報を入力