ＫＮＴ―ＣＴパートナーズ会（ＫＣＰ会、3260会員）は3日、第7回通常総会を東京都港区のシェラトン都ホテル東京で開いた。24年度の事業内容・収支決算の報告、25年度の事業計画・収支予算の承認、連合会・支部表彰などが行われ、218人が出席した。
総会の様子
総会の冒頭、堀会長が登壇。今年度から8連合会体制へと組織改正を行い、幹事業務の委託によるスリム化に取り組んでいることや、大阪・関西万博に合わせた増売施策「万博プラスワントリップキャンペーン」に注力している現状を報告した。「地域の魅力を可視化していくことが大事だ。ＫＮＴ―ＣＴホールディングスは今年9月で創立70周年。会社では新しい時代を見据えた戦略をとっている。われわれも、新しい時代へ目を向けてしっかり取り組んでいこう」と述べ、会員に向けて引き続き会社との連携を呼び掛けた。
堀会長堀会長
会社からはＫＮＴ―ＣＴＨＤの米田昭正会長、同社の小山佳延社長、近畿日本ツーリスト（ＫＮＴ）の瓜生修一社長、クラブツーリズム（ＣＴ）の酒井博社長、近畿日本ツーリストブループラネットの古川優子社長らが出席。
米田会長は、昨今の旅行業界の動向について言及。「同業他社がそれぞれ別の道に歩み始めている。少子高齢化で人口が減っていく中で、（旅行事業以外にも）学校支援の方に回るということも考えている。旅行だけでなく、その外の部分もお手伝いすることに注力する」とした。「地域共創事業、訪日事業などでは、向かう方向は一緒だ」と強調し、引き続きＫＣＰ会員の支援を要請した。
米田会長
小山社長は、グループの連結業績を説明。今後は人口減少といった中長期的な社会構造の変化に対応していくと強調した。「われわれを取り巻く環境は、大きな変革を迎えようとしている。未来を見据え、地域の活動を担う次の世代の経営者のＫＣＰ会の皆さんとも交流を深めさせていただきたい」と要望した。
小山社長
瓜生社長は、来月開業する「ジャングリア沖縄」への教育旅行について言及。「教育旅行を中心にすでにいくつかの学校にジャングリア沖縄を選択していただいている。今後も探求学習を提案することで、顧客を増やしていきたい」と強調した。
酒井社長は、昨年度の取り組みとして、テーマ型旅行へのシフトを紹介。「個人型旅行者向けツアーの専門企画部署である『パーソナルデザイン旅行センター』今年4月1日に開設した。近い将来、ＫＮＴとＣＴのそれぞれのお客さまの個別ニーズに対応した商品をシームレスに提供する仕組みが実現する」と強調した。
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24年度の事業報告では、情報連絡委員活動や各種委員会活動の事業報告などが行われた。「第3回全国交流事業ｉｎ北陸（あわら温泉）」「第2回全国教育旅行担当者商談会」では、どちらも350人超が参加し、大盛況のうちに開催されたことが報告された。
25年度の事業では、「会社の方針に沿いながら地域の特性を生かした事業を展開する」「持続可能な地域開発を行う」ことなどを基本方針に設定。各種委員会事業を継続・活性化させ、会社の販売拡大に寄与する。従来の「未来創造委員会」は、今年度から「全国地域共創委員会」に組織改正し、情報連絡委員活動の方向性検討や進捗（しんちょく）報告、地域コンテンツ開発や国内キャンペーン施策の討議等を行う。
会議・行事では、「第10回理事会（第7回ＫＮＴ―ＣＴパートナーズ会、ＫＮＴ―ＣＴ合同懇談会）」をシェラトン都ホテル東京で10月7日に開催。同29日には「第4回全国交流事業ＩＮ熊本」をホテル日航熊本で実施するほか、来年2月19日には「第3回全国教育旅行担当者商談会」をホテルイースト21東京で開催する。
終盤には、功労者への表彰式も行われた。「お客様紹介運動表彰」の個人表彰（取扱高）では、ひだホテルプラザ（堀会長）ら4者が受賞し、ＫＮＴ―ＣＴＨＤの小山社長が堀会長に表彰状を手渡した。
表彰式の様子（右＝堀会長）
