
総会の様子(中央=中田会長)
日本旅館協会関西支部連合会(会長=中田力也・ホテルシーモア社長、305会員)は5月27日、アートホテル大阪ベイタワー(大阪市)で24年度の通常総会を開いた。活動報告や会長表彰を行ったほか、今年度の事業計画を承認。3委員会、1グループの活動を中心に、人材育成やITによる業務効率化、海外旅行博出展をにらんだ視察などを進める方針を決めた。
総会の冒頭あいさつした中田会長は、現在開催中の大阪・関西万博に言及。「2回ほど足を運んだが、非常に楽しい。賛否あるが、ぜひ実際に訪れた上で、万博の良さを発信してほしい」と万博を基軸とした誘客への取り組みを促した。
また活発な委員会活動を基軸とした同連合会の取り組みにも触れ、「われわれはさまざまな問題を解決しながら営業していくわけだが、地域での問題解決の手助けとなるような取り組みをしていきたい」と意欲を語った。
総会には同協会の桑野和泉会長も出席。来賓あいさつに立った桑野会長は、同連合会の継続的な人材育成と積極的な活動に賛辞を送った上で、今年度の注力事業として、能登半島地震からの復興と金融問題対策としての金沢での全国金融懇談会の開催を紹介。その上で、万博による関西の活況に触れ、「万博が開幕して空気が変わったが、地方分散という点では不十分だ。観光の地方分散にはライドシェアなどさまざまな問題があるが、ぜひ関西の皆さんと地方分散に向け踏み出していければ」と呼び掛けた。
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