
山本会長(右)、代田社長(左)、フォートレス・インベストメント・グループの山下明男日本代表(中央)
マイステイズ・ホテル・マネジメント(東京都港区、山本俊佑会長・代田量一社長)は、7月1日に社名を「アイコニア・ホスピタリティ」に変更する。
5月29日に山本会長(=写真右)、代田社長(=写真左)、フォートレス・インベストメント・グループの山下明男日本代表(=写真中央)が、東京都内で記者会見を開き、発表した。同日、新ロイヤリティプログラム「GoTo Pass」のサービス開始も発表した。
山本会長は、社名変更の理由について「当社は、社名に『マイステイズ』というホテルブランド名を冠していることで中長期滞在型・宿泊特化型を得意とする運営会社というイメージが強かった。近年、リゾート・旅館の運営軒数も増加しており、フルサービスやペットフレンドリーのホテルも含めると、現在これらの施設数が全体の半数近くとなり、社名と実態が合わなくなった」と説明した。新社名の意味については「地域の〝アイコン〟となる施設と、訪れる人々の記憶に残る〝アイコニックな〟体験の創造を目指している」と述べた。
同社は、1999年にウィークリーマンションの管理・運営から事業を開始。2014年に社名を「ウィークリーマンション東京」から「マイステイズ・ホテル・マネジメント」に変更し、現在では中長期滞在型、宿泊特化型、フルサービス、リゾート、旅館までの様々な形態の宿泊施設を運営している。5月現在の受託運営棟数は179棟・総客室数2万4122室。受託運営物件売上高は、24年12月期実績で、約1400億円となっている。物件は、投資ファンドであるフォートレス・インベスト・メントグループが買収、保有し、同社が運営受託をしている。
同社は21年6月に「霧島国際ホテル」、22年4月に「かんぽの宿(現・亀の井ホテル)」30施設、同10月に「ホテルニューアカオ」の運営を開始。また25年1月に「セラヴィリゾート泉郷」20施設、同3月 に「スパリゾートハワイアンズ」の運営も始めている。
新ロイヤリティプログラムの「GoTo Pass」は、旧かんぽの宿会員約80万人、マイステイズのメルマガ会員約80万人をベースに160万人強の会員で5月29日に全国でサービスを開始した。入会費、年会費は無料。会員は、館内レストラン・売店が5%引きとなるほか、利用金額の1%がポイントとして付与される。さらに公式サイトからの予約には追加で1%のポイントを付与することで合計2%を還元。ポイント付与率がさらに上がる「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」のステージプログラムも用意した。2026年末までに会員数500万人を目指す。
山本会長(右)、代田社長(左)、フォートレス・インベストメント・グループの山下明男日本代表(中央)