
プロジェクトのキービジュアル
都電を新たな観光資源へ
東京都交通局はこのほど、東京さくらトラム(都電荒川線)の古参車両「8500形」1両を特別なデザインにリニューアルする「都電(TODEN)車両リニューアルプロジェクト」を始動すると発表した。鉄道車両のデザイナーとして活躍する水戸岡鋭治氏がデザインを担当。特別な車両の運行実現に向け、同局として初となるクラウドファンディングも7月22日まで実施している。
同プロジェクトは、運行開始から30年以上が経過した都電8500形1両を、特別なデザインの車両にリニューアル。コンパクトながらも機能性や多様性を備えたデザインとすることで、日々の交通手段以外にも、観光目的で楽しみながら移動できる空間へと生まれ変わらせる。
車両デザインは、鉄道車両のデザイナーとして知られる水戸岡氏が担当。外装は昔の都電をほうふつさせる山吹色の車体カラーとするほか、内装は木材を豊富に活用し、多様なパターンにデザインされた座席を導入する。
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水戸岡鋭治氏
クラファン返礼に車内名称記載権やお披露目式招待など
同プロジェクトを東京の新たな名物として実現するため、今回同局としては初となるクラウドファンディングを23日に開始。今年7月22日まで実施している。支援金額は3千円~50万円で、目標金額は1700万円に設定した。支援金は改装費用の一部に充当するという。
クラウドファンディングで支援した人への返礼品も用意し、「車両デザイングッズ詰め合わせコース」「車内に名称記載権コース」「お披露目式ご招待&テープカット参加コース」などを贈呈する。
詳細は、クラウドファンディングのプラットフォーム提供会社・CAMPFIREのプロジェクトページで閲覧できる。