海辺で特別な朝食提供 洲本の旅館など 魅力増で定番目指す


洲本温泉の新たな朝の企画を目指す

 兵庫県淡路島の洲本温泉(洲本市)の旅館・ホテルの料理長らでつくる「海辺のあさいち・あさごはん実行委員会」は18日、洲本温泉近くの大浜海岸で特製朝食コースを提供する「海辺のあさいち・あさごはん」の第2回を実施した。約30人が旬の野菜などを使った料理を堪能。洲本温泉の魅力を伝える新たな朝の企画として、定番化を目指す。
 
 洲本温泉のホテルニューアワジ、夢海游淡路島、夢泉景別荘天原、海月館、あわかん、淡路インターナショナルホテル ザ サンプラザのシェフや料理長7人と、淡路島の農産物生産者グループ「淡路ベジタブルクラブ」でつくる実行委員会による取り組み。洲本の新たな魅力づくり目指し、昨年から取り組んでいる。
 
 第1回は昨年11月に開催。30食限定で淡路ベジタブルクラブ提供の朝どれ野菜を使った朝食を提供したほか、野菜を直販する朝市を開いた。好評だったことから、2回目の開催に至った。
 
 18日の朝食企画は大浜海岸に設置された特設のダイニングで、午前8~10時に実施。前回同様、グリーンスムージーをスターターに、「サクラマススモーク タルタル仕立て トマトポン酢ソース」「淡路島素麺とレタスの一番搾り」など、地元の旬の産品にこだわって各料理長が1品ずつ担当した全8品を提供した。
 
 朝食会場では同時に、献立に使った野菜や季節のかんきつなどを生産者が直接販売する朝市も開催。朝食の参加者だけでなく、海岸で散歩を楽しむ人らも立ち寄って、買い物を楽しんだ。
 
 「2回目ということもあり、サービススタッフも料理長たちも、余裕をもって臨めたようだ。お客さまの反応の良さもあり、『次は50人くらい受け入れられる』との自信と喜びに満ちた声も聞かれた」と企画の運営・運営に携わった、あわかんの上村早苗社長。
 
 今回参加した32人のうち、宿泊客は15人、朝食のみ利用の事前予約利用者は17人だった。開催告知直後から前回の開催を知って関心を持った人などから予約が入り、即満席になるほどの人気ぶり。
 
 料金は前回よりも800円高い3300円に設定したが、参加者からは「こんなにリーズナブルでいいのか」との声も上がったという。
 
 同実行委員会では、10、11月にも開催予定。日曜開催だったこれまでとは異なり、平日の開催に挑戦し、洲本の平日の集客や街歩きのきっかけづくりを目指す。
【小林茉莉】


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