
システム連携のイメージ
観光業界が直面するさまざまな課題解決へ
人手不足や増え続けるインバウンドへの対応など、観光業界が直面する課題の解決に、デジタル技術を生かしたさまざまな商品・サービスが提供されている。ここでは「観光DX」を実践するための各種システムを紹介する。
JRグループの鉄道情報システム(JRシステム)が提供する「らく通with」は、2025年春、新たに四つのサービスとのシステム連携を開始した。
システム連携のイメージ
「らく通with」はみどりの窓口の端末で培った技術・ノウハウを活用した、旅行会社や予約サイトの予約・在庫・料金を一元管理できる宿泊施設向けのサイトコントローラー。
今春新たに連携したサービスは次の通り。
(1)定額制回遊型宿泊サービス「TsugiTsugi(ツギツギ)」
TsugiTsugiは、ユーザーがその日の都合、その時々の気分によって好きな宿泊施設を選べる、毎月定額のサブスクリプションサービス。宿泊施設は、平日や直前期の未稼働の客室を活用できる。
(2)インバウンドオペレーター「日本ワールドエンタープライズ」
独自の予約システムにより、宿泊予約から受け付け、決済までシームレスに対応可能。宿泊施設は、アジア・アセアン・北米地域のインバウンド客を取り込める。
(3)ベッド単位での販売が可能な海外サイト「HOSTELWORLD」
HOSTELWORLDは、180カ国以上のホステルや宿泊施設を簡単に予約できるグローバルなオンライン予約プラットフォーム。世界中の旅行者が安心して利用できるよう、多言語対応や豊富なレビューを備え、旅先での出会いと体験をサポートしている。
(4)レベニューマネジメントシステム「D+(ディープラス)」
D+は、宿泊施設ごとに完全カスタマイズしたAI予測モデルを構築し、最適価格の算出から更新作業まで包括的にサポートできるレベニューマネジメントシステム。宿泊施設は、レベニュー業務の自動化、売り上げ向上を図ることができる。
らく通withは、今後も宿泊施設の運営効率や売り上げ向上に役立つサービスと連携を進めていく。