観光庁の旅行・観光消費動向調査の速報値で、2023年1~3月期の日本人の国内旅行消費額は4兆2331億円となった。22年同期比は80.2%増。2019年同期比では0.5%増となり、コロナ以降初めて19年の消費額を上回った。
一方期間中の日本人国内延べ旅行者数は1億13万人で、22年同期比55.2%増となるも19年同期比は17.1%減と減少した。しかし、1人1回当たりの旅行支出はは4万2277円で22年同期比16.1%増、19年同期比21.2%増となっており、旅行者数は減ったものの1人当たりの支出が増えたことが国内旅行消費額の増加に寄与したことが分かる。
国内旅行消費額の内訳は、宿泊旅行が3兆4469億円で22年同期比87.3%増、19年同期比6.1%増。日帰り旅行消費額が7862億円で22年同期比54.5%増、19年同期比18.3%減となった。消費額の19年同月比の増減を月別に見ると、1月は10.2%減、2月は5.4%減だが、3月は13.4%増となった。このうち宿泊旅行は1月が7.2%減、2月が0.2%減、3月が22.0%増で、日帰り旅行は1月が21.6%減、2月が22.6%減、3月は13.3%減といずれも19年を下回った。
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