
国土交通省は12月15日、2023年度の「かわまち大賞」を発表した。同省では水辺を生かして地域の賑わい創出をめざす「かわまちづくり」を推進しており、2018年度から先進的な取り組みを国土交通相表彰の「かわまち大賞」として表彰。これまで10ヶ所を選定してきた。今回選定されたのは坂川とまちづくり市民の会による千葉県松戸市の「松戸市地区かわまちづくり」と、大垣市による岐阜県大垣市の「大垣市かわまちづくり」。
「松戸市地区かわまちづくり」は坂川を中心に、河川の水と緑の空間と宿場町として発展した周辺寺社などの歴史的価値を結び付け、水辺を中心とした都市再生につなげていることなどが評価された。地域の参詣文化を「松戸宿坂川献灯まつり」として復活させ、市民から桜の寄付を募る里親制度を実施している点などが、他地域の参考になるという。
大垣市かわまちづくりは水門川を中心に、パブリックスペースの広場「かわまちテラス」を活用した民間活動を市がワンストップでサポート。民間が活動しやすい仕組みづくりや、クラウドファンディングでの運営資金調達などが全国の参考になると評価された。
なお、12月22日には国交省にて表彰式を開催する予定だ。