2020年国内旅行人数 前年並み JTB予測


訪日は3430万人止り

JTBは12月20日、2020年の旅行動向見通しを発表した。国内旅行は、20年後半には消費税増税の影響が薄れ、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」開催後に宿泊料金も落ち着き、前年比0.5%増の2億8632万人と予測。訪日外国人旅行は、東京2020大会の波及効果などで拡大するものの7.9%増の3430万人にとどまり、政府目標の4千万人には遠く及ばない見込みだ。

今年のゴールデンウイーク(GW)は5連休で、10連休だった前年と比べると旅行の動きも鈍くなりそう。東京2020大会期間中(オリンピック7月24日~8月9日、パラリンピック8月25日~9月6日)は、首都圏の宿泊料金の高騰や交通機関の混雑により旅行を控える人も多いと見られる。前年にはなかった4連休が7月23~26日と9月19~22日の2回あるのは好材料。大河ドラマ「麒麟がくる」は3年ぶりに戦国時代が舞台で、ゆかりの地を訪れる人も多いと考えられる。

国内旅行の平均消費額は、消費税増税の影響や東京2020大会開催による宿泊料金の上昇などから4.0%増の3万8130円と推計する。

訪日外国人旅行は、世界景気の減速という懸念はあるが、東京2020大会の効果や、中国やインドを対象とするビザ発給要件の緩和、日本路線の増便などがプラス要素。特に、伸びている中国と、経済成長の著しいアジア新興国からの旅行者の増加が見込まれる。

海外旅行人数は、羽田空港の国際線発着枠増加などで4.0%増の2080万人と予測する。

JTBは19年の旅行人数推計も発表した。国内旅行は、GW10連休の効果はあったが、台風や大雨、消費税増税などの影響で前年比で増減なしの2億8490万人。訪日外国人旅行は、韓国を除き、中国やタイなどのアジアが堅調で1.9%増の3180万人。海外旅行は5.5%増の2千万人となる見込み。

 

 
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