観光庁がこのほど発表した旅行・観光消費動向調査の速報値で、2017年1~3月期の日本人の国内旅行消費額は、前年同期比0・1%増の4兆4154億円となった。前年同期の実績に対して宿泊旅行がマイナスだったが、日帰り旅行はプラスだった。
国内旅行消費額のうち宿泊旅行は、同1・6%減の3兆3396億円。月別では、1月が前年同月比1・2%減の1兆1036億円、2月が同8・3%減の8657億円でいずれもマイナス。3月は同2・9%増の1兆3702億円だった。
日帰り旅行は前年同期比5・7%増の1兆758億円。月別では、1月が前年同月比4・8%減の2710億円とマイナスだったが、2月が同11・0%増の3380億円、3月が同8・8%増の4669億円と増加した。
宿泊旅行の消費額のマイナスには、延べ旅行者数の減少が影響した。1~3月期の宿泊旅行は、1人1回当たりの旅行単価が前年同期比2・5%増の4万7245円と伸びたものの、延べ旅行者数が同4・0%減の7069万人にとどまった。
1~3月期の日帰り旅行は、延べ旅行者数が同2・4%減の6797万人となり、宿泊旅行と同様にマイナスだったが、旅行単価は同8・3%増の1万5828円と増え、消費額全体を押し上げた。