国土交通省九州運輸局は10日、法務省統計を基に2019年上半期(1~6月)の九州の空港や港から入国した外国人入国者数を発表した。外国人入国者数は239万2千人で前年同期比5.9%減。このうちクルーズ船客の観光上陸は47万2千人で同32.0%減となった。韓国の伸び悩みと中国のクルーズ船客の減少が響いた。
韓国は0.2%減の124万7千人。日韓関係の悪化で訪日旅行を控える動きが出たのは7月以降で、1~6月の伸び悩みの要因には当たらないが、日本の10連休のゴールデンウイークに伴う旅行手配の難しさ、韓国経済の低迷などが影響したとみられる。
中国は28.5%減の55万9千人。クルーズ船客の観光上陸を含まない通常入国者数は12.1%増の14万4千人で上半期として過去最高だったが、クルーズ船の寄港回数が減少し、観光上陸の入国者数が34.4%減の41万6千人だった。
他の市場は、台湾が9.6%増の23万9千人、香港が4.7%増の15万1千人、米国が23.4%増の2万8千人、タイが9.5%増の2万5千人、フィリピンが47.8%増の2万4千人、英国が20.6%増の1万7千人、マレーシアが116.9%増の1万6千人などだった。