日本政策金融公庫はこのほど、中小企業景況調査の8月分を公表した。同月の中小企業の売上DI(前月比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)は前月の3.9から5.9ポイント低下し、マイナス2.0となった。DIがマイナス圏になるのは18カ月ぶり。今後3カ月の売上見通しDIは前月(7.3)から4.0ポイント減の3.3と、3カ月連続で低下した。
6の最終需要分野別では、建設、食生活、衣生活の3分野がマイナス圏に転落した。設備投資関連、乗用車関連はプラス圏を維持するもDIが低下。電機・電子関連はプラス幅が拡大した。
調査は8月中旬、三大都市圏の同公庫取引先900社に実施。このうち583社から有効回答を得た。