日本能率協会は、旅館・ホテルやレストランなどホスピタリティ・フードサービス業界に関する国内最大の商談専門展示会「国際ホテル・レストラン・ショー」「フード・ケータリングショー」「厨房設備機器展」(3展示会の総称「HCJ2021」)を東京ビッグサイト(東京都江東区)で16日から19日まで開催する。今回のHCJでは、人手不足解消や生産性向上に寄与するAIやロボットなどの次世代技術や、環境に配慮したサステナブルな製品、喫緊の課題である感染症対策に向けた製品・サービスなどを一堂に展示し、紹介する。
AI・IoT・ICT技術など先端技術を用い、「産学連携」「アプリ連携」をキーワードに、「未来における宿泊業の在り方」を具現化した「宿泊業のスマート化研究会」は新企画。客室設備を自分のスマホで操作し、非接触、省人化、顧客接点強化を実現する「スマート化ソリューション」、非対面、非接触を実現し、カギ対応の時間を最小にする「スマートロック」、ウォークスルーで顔認証や体表面温度、マスク検知が行える「EG―Keeper」など6社の製品、ソリューションを融合させ、すべてを非接触で行える宿泊施設のモデルを実際に提示する。
新型コロナ感染症拡大により宿泊・外食施設では感染症対策が喫緊の課題。「感染症対策ゾーン」では、サーモグラフィー、検温器、空気清浄機のほか、イベント会場や店頭、家庭に設置し、ライトの光で殺菌する「殺菌灯」など新しい切り口の製品も紹介する。また、自動チェックイン、セルフオーダーやパーテーションなどの展示、会場内でのセミナーを通じて感染症対策の課題解決に向けた情報発信を行う。
新企画「グルメデリバリー」の会場では、モバイルオーダーシステムやフードデリバリー温熱シートなど、グルメデリバリーに関わる製品、サービスを紹介する。
改正食品衛生法の施行により、昨年6月からHACCP(ハサップ)の義務化がスタートし、今年6月に完全義務化となる。コロナ禍での感染症対策の観点からも衛生管理は重要で、HACCPに対する関心は高まっている。こうしたことを背景に今回は、衛生管理ツールなどHACCPを推進するための製品、サービスも紹介する。
さらに、サービス産業向けSDGs(持続可能な開発目標)対応商品・サービスも一堂に展示。ストロー、カトラリー、おしぼりといった飲食関連製品や、在庫管理システム、生ごみ処理機など食品ロス関連製品、太陽光発電設備、LED照明など省エネ設備・電化製品を提案する。
展示と併せて、多彩なセミナーやイベントを開催。18日のセミナーでは、全旅連青年部労務委員会委員長で、草津白根観光ホテル櫻井常務取締役の櫻井博史氏が「Withコロナにおける労働生産性向上の取り組みと実例」について語る。
入場は無料だが、事前登録が必要。展示規模は約590社、1515ブースを予定している。
前回開催の会場