11月延べ宿泊者3%増 外国人は2割増、東北で6割増 観光庁統計


30都道府県がプラスに

 観光庁の宿泊旅行統計調査の結果(第2次速報)で、2017年11月の宿泊施設の延べ宿泊者数は、前年同月比2・7%増の4086万人泊となった。30都道府県が前年同月の実績を上回った。延べ宿泊者数全体のうち日本人は微増、外国人は約2割増だった。外国人は東北地方で約6割増、中国地方で約4割増と伸びた。

 日本人の延べ宿泊者数は0・1%増の3470万人泊。外国人の延べ宿泊者数は20・1%増の617万人泊で11月として過去最高となり、全体に占める割合は15・1%だった。

 延べ宿泊者数全体を見ると、都道府県別の上位5位は、(1)東京都(0・8%増の473万人泊)(2)大阪府(8・9%増の280万人泊)(3)北海道(6・7%増の232万人泊)(4)千葉県(6・8%増の188万人泊)(5)静岡県(8・9%増の174万人泊)。

 主な地方ブロックでは、東北地方(6県)が2・0%減の312万人泊で、青森、岩手、福島の3県はプラスだが、宮城、秋田、山形の3県がマイナスだった。中国地方(5県)は5・7%増の234万人泊。四国地方(4県)は4・3%増の120万人泊。九州地方(7県)は2・6%増の470万人泊で、佐賀県、大分県以外がプラスとなった。

 外国人延べ宿泊者数を見ると、都道府県別の上位5位は、(1)東京都(9・7%増の153万人泊)(2)大阪府(18・0%増の92万人泊)(3)北海道(25・4%増の42万人泊)(4)京都府(29・3%増の41万人泊)(5)沖縄県(19・5%増の30万人泊)。

 地方ブロック別の外国人延べ宿泊者数は、東北地方が58・8%増の12万人泊。福島県が78・0%増、青森県が65・2%増、山形県が64・1%増などとなった。中国地方が38・7%増の16万人泊、四国地方が23・3%増の10万人泊、九州地方が19・0%増の61万人泊だった。

 外国人を国・地域別に見ると、延べ宿泊者数の上位は(1)中国(23・9%増の126万人泊)(2)韓国(44・2%増の88万人泊)(3)台湾(16・3%増の86万人泊)(4)香港(13・5%増の47万人泊)(5)米国(0・9%増の37万人泊)―など。

客室稼働率は微増の62.7%

 観光庁の宿泊旅行統計調査の結果、2017年11月の宿泊施設の客室稼働率(第2次速報値)は、前年同月比1・7ポイント増の62・7%だった。

 都道府県別の上位5位は、(1)大阪府87・4%(2)東京都82・3%(3)福岡県75・2%(4)京都府73・7%(5)愛知県73・5%。大阪府はリゾートホテルが94・2%、シティホテルが93・4%、ビジネスホテルが89・5%と高い稼働率となった。

 全国を施設タイプ別に見ると、シティホテルが2・0ポイント増の83・1%、ビジネスホテルが2・3ポイント増の79・2%、リゾートホテルが2・2ポイント増の57・5%、旅館が1・4ポイント増の40・2%(従業者数10人以上の旅館は1・1ポイント増の60・4%)、簡易宿所が2・3ポイント増の25・8%だった。

 


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