11月延べ宿泊者数、4ヵ月連続マイナス


日本人2%減、地方で外国人減

 観光庁が1月31日に発表した宿泊旅行統計調査の結果で、2019年11月の宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比1.7%減の4453万人泊となり、前年同月の実績に対して4カ月連続のマイナスとなった。内訳は、日本人が2.2%減の3685万人泊で、6月以降、6カ月連続のマイナスだった。外国人は1.0%増の768万人泊で過去最高だったが、韓国からの訪日客の減少で微増にとどまった。

 延べ宿泊者数は、24都道県が前年同月の実績を下回った。このうち減少率が2桁となったのは、石川県(12.0%減)、鳥取県(28.4%減)、山口県(19.2%減)、長崎県(12.9%減)、鹿児島県(11.9%減)、沖縄県(10.0%減)の6県。

 延べ宿泊者数の上位5位の都道府県は、(1)東京都(6.6%減の528万人泊)(2)大阪府(0.2%増の354万人泊)(3)北海道(2.0%減の246万人泊)(4)千葉県(3.6%増の213万人泊)(5)京都府(5.0%増の200万人泊)。

 外国人延べ宿泊者数に限ると、25府県が前年同月比でプラス、22都道県がマイナス。九州は大分県が45.0%減、長崎県が40.3%減となるなど福岡県以外の6県がマイナス。沖縄県も21.1%減と2桁の減少率となった。

 外国人延べ宿泊者数を都市、地方で比較すると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)は502万人泊で5.9%増だったが、地方部(三大都市圏以外)は267万人泊で7.1%減となった。増加傾向だった地方部がマイナスに転じた。

 外国人延べ宿泊者数の上位5位の都道府県は、(1)東京都(3.5%減の196万人泊)(2)大阪府(4.0%増の132万人泊)(3)京都府(53.4%増の74万人泊)(4)北海道(6.9%減の40万人泊)(5)千葉県(3.8%増の33万人泊)。

 国・地域別の外国人延べ宿泊者数は、日韓関係の悪化に伴う訪日旅行控えなどにより韓国が67.9%減の29万人泊となった。上位は、中国が13.4%増の192万人泊、台湾が3.4%増の94万人泊、米国が12.8%増の57万人泊、香港が8.6%増の51万人泊などだった。

 

 
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