日本政府観光局（ＪＮＴＯ）が１２月２０日に発表した２０１７年１１月の訪日外国人旅行者数（推計値）は、前年同月比２６・８％増の２３７万８千人で、１１月として過去最高を記録した。１～１１月累計では前年同期比１９・０％増の２６１６万９千人。１７年の年間値は、２８００万人を超える見通しで過去最高となる。
政府が訪日旅行誘致の重点市場に設定している２０カ国・地域のうち、インドを除く１９カ国・地域が１１月の過去最高を記録した。中国、台湾、米国、フィリピン、カナダ、ドイツなど８カ国・地域は、１１月までの累計値がすでに１６年の年間値を超え、年間の過去最高を更新した。
１１月は、航空路線の新規就航や増便、クルーズ船寄港数の増加などで全体として堅調に推移した。日本の紅葉をＰＲする訪日プロモーションも奏功し、旅行需要を喚起した。
主な市場の１１月の推計値は、韓国が前年同月比４５・８％増の６２万２６００人、中国が同３１・０％増の５６万７１００人、台湾が同２０・８％増の３６万３２００人、香港が同１３・５％増の１７万２９００人、米国が同１０・７％増の１１万４９００人、タイが同１７・６％増の９万４５００人など。
１～１１月の累計では、中国が前年同期比１４・２％増の６７９万２千人、韓国が同４０・６％増の６４６万１千人、台湾が同９・２％増の４２４万５千人など。
