1月訪日客は1%減 JNTO推計値


 日本政府観光局(JNTO)が発表した2020年1月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年同月比1.1%減の266万1千人で、前年同月に対して4カ月連続でマイナスとなった。前年は2月だった中華圏の春節が今年は1月だったことで訪日需要が前倒しで増加したが、韓国の訪日旅行控えが継続したほか、1月下旬には新型コロナウイルス感染症の発生に伴い中国の団体旅行の停止などが影響した。

 政府の訪日旅行促進の重点市場20カ国・地域では、韓国、ドイツを除く18カ国・地域が1月として過去最高を記録した。このうち豪州が1カ月当たりの訪日客として過去最高を記録した。

 中国は22.6%増の92万4800人。1月24日からの春節休暇、航空座席供給量の増加で1月全体としては大幅に増加した。しかし、湖北省武漢市を中心とする新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、中国政府が1月27日から団体ツアー、航空券・ホテルのパッケージ商品の販売を禁止し、訪日客が激減した。

 韓国は59.4%減の31万6800人。日韓関係の悪化に伴って前年夏以降、訪日旅行を控える動きが続き、日韓間の航空路線の運休、減便が相次いでいることから大幅な減少となった。

 春節の時期の移動がプラス要因となった市場では、台湾が19.0%増の46万1200人、香港が42.2%増の21万9400人、シンガポールが33.2%増の3万200人、マレーシアが42.7%増の4万4800人、ベトナムが42.5%増の5万400人。

 アジア以外では、月間最高となった豪州が5.2%増の8万5300人で、パース―成田の新規就航、シドニー―新千歳の季節便運航などが訪日客を押し上げた。米国は13.7%増の11万7300人、英国は12.7%増の2万4300人と2桁増を記録した。ドイツは、ドイツ経済の減速傾向、クルーズ旅客の減少などによって1.4%減の1万1200人となった。

 
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