
オミクロン株による感染拡大の影響を大きく受ける宿泊業界。全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連、多田計介会長)はこのほど、全国の組合員施設を対象に、自館の営業に関する調査を行った。1月は5割を超える施設で売り上げがコロナ禍前の2019年同月比で半分未満と回答。2、3月の売り上げは1月からさらに悪化する見通しだ。1月に入ってからのキャンセル額は合計で55億円超。1施設当たりおよそ460万円に及ぶ。
調査は1月18日から28日までの11日間、ウェブで実施。1211軒が回答した。回答施設の種別軒数は、旅館689軒、ビジネスホテル300軒、リゾートホテル106軒、シティホテル76軒、簡易宿所40軒。
1月の売り上げ見通しの19年同月比は、「30%未満」が21.7%、「30%以上50%未満」が30.1%。これらを合わせた「50%未満」が51.8%と、半数を上回った。
このほか、「50%以上90%未満」が39.0%、「90%以上100%未満」が5.1%、「100%以上」が4.0%。
売り上げが50%未満の施設割合を客室規模別に見ると、「10室未満」が56.6%、「10室以上50室未満」が51.2%、「50室以上100室未満」が46.3%、「100室以上」が55.0%。全ての規模で5割前後が半分未満と回答している。
2、3月はさらに悪化 キャンセル額、平均460万円
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