1〜3月の外客宿泊者は25%減


 観光庁はこのほど、2009年1〜3月の宿泊旅行統計調査の結果(暫定値)をまとめた。3カ月間の外国人延べ宿泊者数は、前年同期比24.8%減の406万人泊となった。景気後退、円高などで外国人延べ宿泊者数は伸び悩んでいるが、47都道府県中、山形県など7県では前年同期の実績を上回った。

 調査対象は、従業員数10人以上のホテル、旅館、簡易宿所1万38軒。今期の回答率は72.5%だった。

 外国人延べ宿泊者数で前年同期を上回った7県のうち、山形県が37.3%増の1万6200人と伸び率ではトップ。山形県は台湾の宿泊客が外国人全体の63%を占めた。1〜2月にかけて台湾からのチャーター便9便が運行した効果などとみられる。

 このほか、石川県が23.2%増の2万2850人、山梨県が22.9%増の9万6160人などだった。

 外国人延べ宿泊者数が上位の都道府県では、最多の東京都が26.8%減の131万3千人泊、2位の北海道が22.9%減の47万1千人泊、3位の大阪府が24.7%減の44万3千人泊といずれも2割以上のダウンだったが、4位の千葉県は13.1%増の41万人泊と伸ばした。

 外国人宿泊者の国籍別では、韓国が60.3%減の47万人泊と落ち込みが大きい。そのため韓国人旅行者の割合が多かった九州各県では4〜6割と下げ幅が大きい。

 韓国のほか台湾は30.5%減の62万2千人泊、米国は17.3%減の49万4千人泊などいずれも減少。ビジット・ジャパン・キャンペーン重点12市場で前年同期を上回ったのは2カ国だけ。中国が10.1%増の61万3千人泊、タイが17.2%増の10万5千人泊だった。


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