中小企業庁はこのほど、今年1〜3月期の中小企業景況調査の結果を公表した。それによると、全産業の業況判断DI(「好転」とする企業割合から「悪化」とする企業割合を引いた値)はマイナス29.8で、前期比3.9ポイント悪化した。8期連続でマイナス幅が拡大し、同庁では「中小企業の業況は悪化している」とコメントしている。
調査は全国の中小企業1万8884社に聞き取り方式で実施した。回答数は1万8120社で回答率96.0%。
業種別では、製造業がマイナス25.3で前期比6.2ポイント悪化。5期連続で悪化した。非製造業はマイナス31.6で同3.3ポイント悪化。6期連続で悪化した。
飲食・宿泊業はマイナス32.3で、前期比4.6ポイント悪化した。マイナス超ながら昨年7〜9月期まで3期連続で好転していたが、これで2期連続の悪化となった。今年4〜6月期の見通しは、今期比1.1ポイント改善のマイナス31.2になる見通し。