国土交通省は14日、主要旅行業者50社の旅行取扱状況年度総計(PDF)を発表した。集計期間は06年4月~07年3月。総取扱額は前年度比2.9%増の5兆8679億4320万7千円で3年連続の増加となった。50社中35社が前年度実績を上回った。国内旅行は前年並みだったが、海外旅行が同6.5%増と牽引。総取扱額上位10社では海外旅行をメーンとするエイチ・アイ・エスが同15.2%増、JTBワールドバケーションズが同13.2%増と2ケタアップを果たした。
国内旅行は、増減なしの3兆1855億170万2千円。四半期ごとでは、第1が同1.3%減、第2が同1.0%減と前年度を下回ったが、第3は同0.5%増、第4は同2.2%増とプラスに転じた。
国内旅行では、取り扱いがある44社のうち23社が前年度実績を超えたが、JTBグループ13社は同0.4%減、近畿日本ツーリストは同0.3%減、日本旅行は同2.1%減と微減だった。
海外旅行は、同6.5%増の2兆6519億6282万2千円。いずれの四半期とも前年実績を上回った。海外取扱額上位10社では、2ケタ増も4社あるが、阪急交通社が同3.0%減、日本通運が同3.3%減、ジャルパックが同5.3%減だった。
外国人旅行は、同4.5%増の304億7868万3千円。日本旅行が同14.7%増、JTBグループ13社が同6.2%増と取り扱いを増やした。アジアの旧正月を含む第4四半期は同19.2%増の伸びをみせた。
旅行商品ブランドの取扱額は、国内旅行が同2.5%増の1兆104億7929万9千円、海外旅行が同7.7%増の8079億2673万9千円、外国人旅行は同13.2%増の27億5059万1千円といずれも伸びた。取扱人員は、国内旅行が同1.3%増の4109万1752人、海外旅行が同1.3%増の482万6270人、外国人旅行が同13.2%増の16万8489人だった。