赤羽一嘉国土交通相は1月10日の記者会見で、2020年の訪日外国人旅行者数4千万人の目標達成について、首都圏空港、那覇空港などの機能強化が予定され、空港の処理容量の試算としては年間600万人相当の訪日増加に対応できる環境が整うと説明した。
赤羽国交相は「空港機能強化を最大限に活用し、JNTOや各空港の関係者とも連携した国際航空路線の誘致を積極的に行うとともに、各空港での受け入れ体制に万全を期し、訪日外国人旅行者数の目標達成に向けて、関係者一丸となって取り組んでいく」と述べた。
空港の機能強化では、羽田空港が今年の夏ダイヤ(3月29日~)から新飛行経路の運用開始によって国際線の発着枠が年間約4万回増加する。発着枠の増加分は、アメリカ、中国を中心とした9カ国・地域に配分している。
成田空港は、管制機能の高度化や高速離脱誘導路の整備で、夏ダイヤから空港処理能力が年間約4万回拡大する見通し。
那覇空港は、滑走路の増設で発着容量が年間約13.5万回(実質は16.6万回)から約24万回に拡大する見込み。