東急グループと信州大学、経営者向けリゾートワーケーションプログラム実証実験の参加者を募集


 東急グループと信州大学などは7日、経営者向けリゾートワーケーションプログラム実証実験の参加者を募集すると発表した。
東急リゾーツ&ステイ、東急不動産R&Dセンター、信州大学人文学部、信州大学学術研究・産学官連携推進機構、熟年体育大学リサーチセンターが協業し、ワーケーションの効果を検証、東急リゾーツ&ステイ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田中辰明、以下東急リゾーツ&ステイ)、株式会社東急不動産R&Dセンター(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:塩田光太郎、以下東急不動産R&Dセンター)、信州大学人文学部及び信州大学学術研究・産学官連携推進機構(所在地:長野県松本市、学長:中村宗一郎、以下信州大学)、NPO法人熟年体育大学リサーチセンター(所在地:長野県松本市、理事長:住吉廣行、以下熟年体育大学リサーチセンター)は、経営者向けリゾートワーケーションプログラムの実証実験を実施します。

経営者向けリゾートワーケーションプログラムの3本の柱経営者向けリゾートワーケーションプログラムの3本の柱

  • 実証実験の背景

​ 近年、テレワーク環境の普及や、地域における関係人口の創出ニーズの拡大などを背景に、新しい働き方のひとつとして、リゾート地や地方部など、普段の職場とは異なる場所で働きながら休暇取得を行うワーケーションが注目されています。

ワーケーションを実施するにあたり、2つの立場、受け入れ側(地方自治体・宿泊施設・リゾート施設等)、実践側(個人・企業等)が存在し、受け入れ側の状況は、ワーケーション普及を目的とし設立されたワーケーション自治体協議会(WAJ)に10月8日時点で196(1道22県173市町村)の自治体が会員になるなど、受け入れに対し積極的な盛り上がりを見せています。一方、実践側には個人や企業等の主体が存在しますが、特に企業に関して、現状ではワーケーションの導入は進んでいるとはいえません。ある調査(※1)では、自社へのワーケーション導入に興味がある経営者の割合は50.4%、テレワーク実践中でワーケーションに興味がある会社員の割合は62.0%と共に過半数であるにも関わらず、実際にワーケーションを導入している企業の割合は3.5%、自社に導入される確率は低いと感じる会社員の割合は68.8%となっています。導入における課題として、既存の労務管理方法との乖離、テレワーク環境構築コスト、情報セキュリティリスク等が挙げられています。

しかし、ワーケーションを導入できている企業が既に存在する以上、これらの課題以外にも、より本質的な課題が存在する可能性があることが示唆されます。

  • ワーケーション推進における仮説設定と、検証プログラムの実施

東急リゾーツ&ステイと東急不動産R&Dセンター、信州大学、熟年体育大学リサーチセンターは、企業へのワーケーションの導入が進まない本質的な課題は、経営者がワーケーションの価値を実感できていないことであるという仮説を立てました。経営者がワーケーションの価値を実感し、自社の社員にも体験してほしいと感じれば、企業へのワーケーションの導入が今よりも進む可能性があります。しかし、現存するワーケーションプログラムにおいて、経営者を対象としたワーケーションプログラムは非常に少ない状況です。

そこで、経営者を対象とした新たなリゾートワーケーションプログラムにおける3本の柱のコンセプトを構築しました。①日常業務とは異なる視点から経営者の学び直しを促すリカレント教育、②孤独に陥りがちな経営者のコミュニティ形成、③潜在的な健康不安を抱える経営者の健康づくりを支援するレジリエンス向上、という3本の柱を軸に、経営課題解決の促進と心身の健康回復・向上を目指した経営者向けプログラムを構築します。本実証実験では、経営者向けリゾートワーケーションプログラムの一部を考案し、参加者を募り実施します。特に今回は②コミュニティ形成、③レジリエンス向上に関するプログラムを実践します。その上で、本プログラム及び実施施設である東急リゾートタウン蓼科のワーケーション環境が、参加者の心理・感情・生理的側面に与える効果を、信州大学人文学部との共同研究により、試験的に検証します。本実証実験の結果をふまえ、より効果の高い経営者向けリゾートワーケーションプログラムの開発につなげます。

  • 実証実験の概要と参加者の募集について

 

<内 容>

ワーケーションプログラム参加者を募集します。本ワーケーションプログラムは、参加者による対話ワークショップ、通常業務、インターバル速歩(※2)等で構成されます。参加者には、東急リゾートタウン蓼科において各プログラムを体験しながら、ワーケーションを実践していただきます。ワーケーション実施前、実施中、実施後に心理・感情指標に関するアンケートや、心電図等の生理指標の測定を行います。各タイミングで取得したデータの分析を行い、ワーケーションが参加者に与えた影響を検証します。(経営層の方の参加を想定しています)

 

<募集概要>
【 日 時 】2021年11月8日(月)~11月9日(火)
【 場 所 】東急リゾートタウン蓼科(住所:〒391-0301 長野県茅野市北山字鹿山4026-2)
【参 加 費】無料・1泊2日(夕食、朝食、2日目昼食つき) ※交通費は各自負担
【 申 込 】右記リンク(Forms)より申込下さいhttps://forms.office.com/r/Ui1vBVYYvq
【対 象 者】中小企業の経営者・企業の部門長(複数部門のマネジメントをされている方)
【募集人数】最大30名
【募集〆切】10月21日(木)18:00
(厳選な審査の上、お申込みいただいた方すべてに選定結果をご連絡いたします)
【参加条件】参加条件に該当し、全ての日程に参加可能な方
事前・当日・事後にアンケートに回答頂ける方
参加前に心電図測定に協力頂ける方(測定器は事務局よりご送付致します)

■参加申込■
以下のリンク先から、本実証実験への参加申込を行うことができます。
ワーケーションを体験してみたい、ワーケーションの導入に興味があるなど、ワーケーションに関心がある方の
ご参加を募集しております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

https://forms.office.com/r/Ui1vBVYYvq
※1株式会社日本旅行、会社員・経営者・自治体職員対象「ワーケーション」に関する考え方・取り組みの実態調査を実施、~ 会社経営者の約半数がワーケーション導入に興味あり ~、2020
※2NPO法人 熟年体育大学リサーチセンター、インターバル速歩とは、https://www.jtrc.or.jp/interval/

  • 今後の展開

​ 本実証実験では、経営者向けリゾートワーケーションプログラムの一部の実施・効果検証を実施してまいります。今後はリゾートワーケーションプログラムの3本の柱に示したコンセプトに基づき、プログラム全体の開発、経営者層を参加者とした実施、本プログラムの効果やワーケーションの普及効果の検証を行ってまいります。

  • 東急不動産ホールディングスにおける長期ビジョン「WE ARE GREEN」について

​東急リゾーツ&ステイと、東急不動産R&Dセンターは、東急不動産ホールディングスが掲げる長期ビジョン「GROUP VISON2030」におけるスローガン「WE ARE GREEN」に基づき、本取り組みを通じて「多彩なライフスタイルをつくる」、「ウェルビーイングな街と暮らしをつくる」などの取り組みテーマに沿った企画開発を推進していきます。

 

〇東急不動産ホールディングス長期ビジョン「WE ARE GREEN」について
https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/ir/mgtpolicy/plan/

 
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