日本アセアンセンター、観光マーケティング・ワークショップ/セミナーをベトナムとミャンマーで開催


 日本アセアンセンターは、観光マーケティング・ワークショップ/セミナーをベトナムとミャンマーで開催した。

国際機関日本アセアンセンター(東京都港区新橋6-17-19 新御成門ビル1階 事務総長:藤田正孝 以下、センター)は、観光マーケティング・ワークショップ/セミナーをベトナムのホーチミン市及びミャンマーのマンダレーで、それぞれ11月27日と11月30日に実施しました。

本ワークショップ/セミナーはセンターのCLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)観光促進事業の一環として実施されました。CLMVにおける観光業の発展が収入と雇用を生み出すことにより持続可能な開発に貢献、並びに人物交流を通してASEAN[1]の地域統合の強化に寄与することから、センターではCLMV諸国への日本人観光客の更なる誘致に貢献する事業に注力しています。今回のワークショップ/セミナーは、ベトナムとミャンマーの観光従事者に対し、日本人観光客の誘致促進に向けた最新の情報提供と、ASEAN地域におけるMRA-TP(観光産業人材における相互認証制度=Mutual Recognition Arrangement on Tourism Professionals)の実施を促すことを目的に開催されました。

ワークショップ/セミナーには、政府観光当局、地方行政省庁、旅行会社、ホテル、観光施設、大学などから、それぞれ69名(ベトナム)と118名(ミャンマー)が参加しました。ベトナムでは、同国の観光開発に係るセンターの取り組みについて説明があるとともに、国連世界観光機関(UNWTO)による持続可能な旅行商品の紹介、日本人観光客向けの旅行商品開発のためのヒントやASEAN諸国の旅行業界が成長するためのMRA-TPの実施について、講演がありました。

他方、ミャンマーでは、日本人観光客をさらに誘致するためのSNSを利用したプロモーション活動、日本人向け旅行パンフレットの分析やマーケティング手法の紹介に加え、UNWTOのミャンマーでの活動、また、観光地における職業能力開発の一環としてのMRA-TPの活用について、講演が行われました。

ワークショップ/セミナーを通し、参加者は、日本人観光客を更に誘致するためには、単なる観光地の紹介ではなく、その土地にある観光資源を活用しつつ、地元の人々との触れ合いに焦点を当てて地域全体の魅力を紹介することが重要であること、さらに日本で配布されている旅行パンフレットの分析が、日本人の嗜好について知るために役立つこと等を学びました。また、参加者はMRA-TPについて、ASEAN地域共通の観光産業における資格基準を持つことが、地域全体で観光人材を活用・育成することにより、観光産業の成長にも寄与するなど、同制度の利点について理解を深めました。

[1] ASEAN(東南アジア諸国連合)とは、1967年に結成された地域協力機構。加盟10カ国(ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)の総人口は6億5千万人を超える。

 
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