
帝国データバンクがこのほど公表した景気動向調査の9月分で、旅館・ホテルの景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は前月比1.9ポイント増の55.3。51の業種別で今年3月以来6カ月ぶりの1位となった。企業から堅調なインバウンドを背景に「宿泊意欲が旺盛」「客単価が上がっている」などの声が上がっている。
全業種計は同0.3ポイント増の44.6と3カ月連続で改善。「国内景気はインフラ整備の工事拡大や外出機会の増加などで上向き傾向が続いた」(同調査)。
旅館・ホテルのDIは、今年1月から51.3、55.3、60.6、60.4、55.1、52.1、53.8、53.4と、全ての月で判断の分かれ目の50超え。業種別順位は全て3位以内となっている。
このほか同月の50超えは情報サービス(55.1)、専門サービス(51.3)、人材派遣・紹介(50.2)と、全てがサービス業界となっている。
10の業界別では、サービス、運輸・倉庫、建設など7業界が改善。小売、金融、その他の3業界が悪化した。
10の地域別では9地域が改善。九州(0.4ポイント減の46.9)のみ悪化したが、前月に続き数値が最も高かった。
規模別では2カ月ぶりに大企業、中小企業、小規模企業がそろって改善した。
景況感に関する企業の主な声は次の通り。
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