新潟県妙高市と日本観光振興協会、「妙高市が挑戦する『ウィズコロナ』時代の新たな日本の観光地域づくりシンポジウム」を23日に開催


 新潟県妙高市と日本観光振興協会は、「妙高市が挑戦する『ウィズコロナ』時代の新たな日本の観光地域づくりシンポジウム」を23日に開催する。

日時:2020年9月23日(水) 14:00~17:00(13:30受付)
場所:新潟県妙高市新井ふれあい会館ふれあいホール
(〒944-0046 新潟県妙高市上町9番1号)
後援:観光庁・日本観光振興協会・新潟県・跡見学園女子大学
※本シンポジウムの模様は、リアルタイムでYouTube配信いたします。

以下のリンク先か、左のQRコードからご聴講いただけます。
<シンポジウム聴講> https://youtu.be/uOmHEYcQgXI
<妙高市公式チャンネル> https://www.youtube.com/user/myokocity/featured

【本シンポジウムの概要】
10月1日「GoToトラベル」東京解禁は全国の観光地にとっては大きな希望と期待を持ちその日を迎えようとしております。しかし、地域の本音は観光客受入に対し大きな不安を抱えているのが事実です。長期化するコロナ禍の中で、観光地が交流人口を求めれば地域に感染を拡大させるリスクが伴います。全国の観光地の課題は一般市民及び観光従事者の健康を守りながら、観光と経済の両立を行う事にありますが、それを達成するためには政府のガイドランの順守や民間の観光施努力だけでは達成できないと考えています。今回の「妙高モデル」のポイントは「行政」と様々な業種の民間の事業者が形成する、観光庁認定の観光DMO組織である「妙高ツーリズムマネジメント」が強力に連携し、地域医療との融合を図り、市民が主体となって推進します。
本市経済における観光産業の位置付けは大きく、コロナウイルスの感染拡大は宿泊業をはじめとする観光産業を中心に市内経済を直撃しており、特に観光産業は収入が激減するなど危機的な状態に置かれています。我が国の未来の経済の柱となる数少ない重点政策でもある観光産業は「すそ野産業」と言われているように、この効果は観光事業者だけに留まる物ではなく、第一次産業にまでおよびます。また、コロナ禍にあっては、観光客が旅行先を選ぶ際の第一の基準は、「感染の心配が少ない観光地や国」を選択する事になります。本シンポジウムでは観光庁、日本観光振興協会と連携し、観光地づくりをご研究の各分野の専門家の皆様のご指導のもと、妙高市をベースにオリジナルの感染防止策を展開し、政府が推進する安全で安心な観光地を形成し、旅行者の皆様に安心して訪問していただける新たな日本の観光の未来を模索します。

【当面のターゲット】
世界中がコロナ禍の中で苦しんでいる現状の中では国内の観光客をターゲットととする事になりますが、いつの日か海外渡航制限が解除された後、世界から選ばれる観光地となる考えております。

【妙高市感染防止対策特別プロジェクト組織図】 

【シンポジウムの内容】
14:00:第1部 基調講演
開会の辞:妙高市長 入村 明
来賓の辞1:観光庁観光地域振興課長 富樫篤英氏
来賓の辞2:日本観光振興協会理事長 久保田 穣氏
基調講演:「コロナウイルス感染拡大リスクを軽減するための観光地モデルについて」
筑波大学ビジネス科学研究群教授 倉橋節也氏
15:30:第2部シンポジウム
「妙高市の挑戦!全国発 新型コロナウイルス感染症を克服する安全・安心な新たな日本の観光地づくり」
●コーディネーター
跡見学園女子大学 観光コミュニティ学部准教授 篠原 靖氏
●パネラー
■観光庁観光地域振興課長 富樫篤英氏
■日本観光振興協会理事長 久保田 穣氏
■妙高市地域医療 けいなん総合病院長 政二文明氏
■DMO組織妙高ツーリズムマネジメント副会長 鴨井茂人氏
●アドバイザー
筑波大学ビジネス科学研究群教授 倉橋節也氏
●オブザーバー
■株式会社リクルートライフスタイル 地域創造部
じゃらんリサーチセンター長 沢登次彦氏
■東京都立大学 大学院都市環境科学研究科観光科学
(日本観光振興協会総合調査研究所 所長) 教授 清水哲夫氏

■跡見学園女子大学 観光コミュニティ学部 准教授 村上雅巳氏
(にいがた観光大使)

参考資料
妙高市のこれまでの取組

1 本市では訪問(宿泊)していただいた観光客の皆様と市民に関して、8月より数々のオリジナル感染防止対策をすでに実施しており、今後更にその深度化を進めます。
(1)観光客向け
①「GoToトラベル」参加基準に沿った受入環境整備
地元DMO組織「妙高ツーリズムマネジメント」と市観光商工課では、「GoToトラベル」に参加登録している宿泊施設に対し、独自の実地調査を行う。
市内には、ホテル・旅館など201の宿泊のうち、GoToトラベルに参加している約70施設を対象に、参加基準である、検温の状況や浴場・飲食施設での3密回避対策、客室などの消毒・換気状況などがなされているのかチェックする。

②オリジナル感染防止グッズの配布
ア、宿泊観光客に対する配布・・・宿泊施設で配布
(ア)消毒液の配布 (地元酒蔵「君の井酒造」の地元オリジナルアルコールを配布)
市民参加の感染防止対策会議で提案があった、江戸時代から続く地元の酒蔵が国税庁の認可の元、手指消毒液に変わる代替品を開発。厚生労働省の定める基準であるアルコール度数「70度」を超える製品を、市内宿泊機関にお泊り頂いたお客様に配布している。この取り組みにより、市民参加の「観光まちづくり」の意識向上とお客様の安全な旅に寄与。

(イ)本市と包括連携協定関係にある株式会社モンベル社制作の「モンベル製」 妙高オリジナルフェースシールドの配布
検温・マスク着用だけでなく、更に宿泊者に関してはスポーティでブランド力があるお洒落な「モンベル製・妙高オリジナルフェースシールド」を配布している。
(ウ)地元制服縫製会社が製造した抗ウイルス成分内包オリジナルマスクの配布
市内に本社を置く制服専門店である「株式会社このみ」は、東京原宿などでのショップ展開とともに、芸能界デビューの可能性もある、日本一制服が似合う日本制服アワードを毎年開催している。制服を製造している同企業では裁縫技術を駆使した、オリジナル感染防止用のマスクを製造しており、この製品をお客様に配布することにより、地域を挙げた取り組みの周知と、お客様の安全な旅に寄与。

(2)観光事業者向け
①感染対策の提案と補助制度の開始
観光事業者が感染対策を更に深度化するために、従前のアクリル板などの対策に加え、「下足消毒マット」及び「空間除菌消臭装置」を提案し、メニューに入れた補助制度の創設。
(ア)店頭設置の下足消毒マット購入補助
観光施設内にコロナウイルスを持ち込ませない事を目的に、靴底に付着する可能性のある、あらゆるウイルスを除去する対策として事業者に設置を呼び掛けている。
(イ)コロナウイルス空間除菌消臭装置購入補助
エントランス・ロビーなど最初にお客様をお迎えする場所に設置することで、施設内にウイルスを持ち込ませないことにより施設内での感染防止を図ることを目的に、深紫外線LEDを活用した空間除菌消臭装置の設置を呼び掛けている。
②感染防止と経済対策説明会の開催
市内の主な観光地を4ブロックに分け、感染防止の徹底とGoTo等を通じた経済活動の再開に向けた説明会の開催。
説明会では、保健師と連携し、観光従事者に対し、お客様に対し絶対に感染させないため、日ごろからの生活様式の徹底を図るとともに、また、お客様に対し正しいマスクの装着方法や手指消毒の仕方などが指導している。

(3)市民・事業所に対する対策
市の広報紙、防災行政無線、のぼり旗、懸垂幕などあらゆる広報媒介を通じ新しい生活様式の徹底と健康観察や行動記録をとることを周知している。また、全事業所に対し、業種別ガイドライン徹底している。

妙高市の今後の取り組み

1 日本版観光DMO活用と地域医療の融合
日本版観光DMOは、観光事業者のみならず、農林水産業など様々な業種と連携し観光地づくりを進めてきましたが、アフターコロナ時代に求められる安全・安心な観光地形成のためには、これまで連携してこなかった地域医療との連携は必要不可欠であり、日本版観光DMOに求められる新たな体制づくりの取り組みを進める。

2 市民主体の取組
●厚生労働省管轄接触確認アプリ「ココアの普及」=全市民の登録を目指し大キャンペーン
市民の感染防止意識醸成のため、全市民のアプリダウンロードを目指す。
●免疫力を高める食と運動の推進
感染防止と重症化を防ぐため、地元の食材を用いて免疫力を高める食生活を提案する。
●感染者に対する誹謗中傷防止
新型コロナウイルス感染症は、誰もが感染しうる病気です。差別・偏見をなくす思いやりの心の取り組みを進める。

3 住民と観光事業者の命を守る取組
観光事業者が定期的にPCR検査等を受けられることにより、観光客・観光事業者のみならず、住民の安全・安心にもつながるため、検査の有効性への取り組みを進める。

 
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