奈良県の国際級ホテル誘致が実現へ、県営プール跡地活用


県営プール跡地に建つ国際級ホテルが核となる「滞在型観光交流拠点」の完成イメージ

県営プール跡地に建つ国際級ホテルが核となる「滞在型観光交流拠点」の完成イメージ

 奈良県は12月19日、県営プール跡地活用プロジェクトの優先事業者に、不動産開発やホテル経営などを行う森トラスト(東京都港区)を代表とした3社を優先交渉権者に決定したと発表した。県は課題だった国際級ホテル誘致への第一歩として期待している。

 プロジェクトには3社ずつの2グループが応募。県や奈良市、奈良商工会議所など産官学の関係者による審査委員会の審査の結果、優先交渉権者が決まった。

 審査委員会で森トラストを代表構成員とするグループは、「ホテル整備とブランド」で、進出ホテルが四つ星を獲得している世界的に認知度が高いブランドであることを明らかにした。ただし、契約交渉中のため、具体的なブランド名は、現段階では外部には非公表。

 委員会は、外観が天平文化を象徴する社寺仏閣の特徴的な構成要素をデザインモチーフとして現代風にアレンジし、「奈良」を象徴する新たなランドマークになると期待を示した。

 さらに「事業遂行能力」について、森トラストが、五つ星を含む国際ブランドホテルの事業実績を数多く有しており、ホテル事業計画も具体的で実現性が高いと結論付けた。

 2016年3月に契約締結、17年3月に用地の引き渡しの予定。

県営プール跡地に建つ国際級ホテルが核となる「滞在型観光交流拠点」の完成イメージ
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