
愛媛県旅館ホテル生活衛生同業組合は8月9日、同県松山市道後温泉の大和屋本店で自民党参院議員、金融調査会長の片山さつき氏との懇談会を開催。人手不足など昨今の宿泊業界を取り巻く諸問題について陳情、意見交換を行った=写真。
同県旅組の大木正治理事長、道後温泉旅館協同組合の幹部ら16人が出席。参加者は「観光業に人気がないのは高校、大学で観光学部の設置が少ないためではないか。高校、大学に観光のカリキュラムを作ってほしい」「大手企業の社員旅行にインセンティブを」など、人手不足、金融、国内旅行需要喚起、事業承継、補助金審査書類の簡素化など、業界を取り巻くさまざまな問題について対策を要望。
片山氏はこれら要望について対策の現状を述べたほか、「電子化、省力化を進めないと旅館の人手不足解消にはつながらない」「特定技能(の受け入れ)は人手不足解消に役立つが、転職を認めているので、雇用側は外国人の人権、給料に配慮するなど転職させない工夫が必要だ」などと提言した。