中部国際空港は15日、中間決算を発表した。
中部国際空港株式会社(所在地:愛知県常滑市、代表取締役社長:犬塚力)は、2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)の中間決算を発表しました。中部国際空港ではアジア方面を中心とした国際線新規就航などによる旅客数の伸びと訪日外国人による免税店売上の押し上げが寄与し、中間期としては売上高が8期連続の増収となり、 最終利益も前期と同水準を確保しました。
通期としては、増大する航空需要に対応するため、空港としての量的・質的拡大に向けた取り組みを 積極的に推進する中で、最終利益は当初予想の水準を見込んでいます。
- 2019 年度 中間連結決算の概要
空港事業について、国際線は、中国便を中心に多くの新規就航・増便が実現し、旅客数、発着回数 共に大きく伸びたことに加え、国内線も好調に推移し、空港事業の伸長に寄与しました。
商業事業について、免税店において開港以来初の大規模改装を実施したことに加え、増加する訪日 外国人需要を着実に取り込んだことで、免税店売上高が大きな伸びを示し、商業事業全体をけん引しました。
- 2019年度中間 空港利用実績
航空旅客数は、旺盛な訪日需要から国際線がアジア方面を中心に新規就航・増便や機材大型化が相次ぎ、前期に比べ15.8%増加し、中間期として過去最高を更新しました。なお、増大するインバウンド需要の取り込みにより、国際線旅客数が2005年の開港以来初めて国内線旅客数を上回りました。
また、国内線旅客も航空ネットワークの維持・拡充に加え、積極的な需要拡大に向けた取り組みの浸透により、前年比9.6%の増加となりました。
航空機発着回数は、中国や台湾方面の新規就航や増便が相次いだ国際線が前年から26.2%と大きく増加し、国内線も6.3%増加と堅調に推移したことから、中間期としては過去最高となる5.8万回となりました。
国際貨物取扱量は、米中貿易摩擦など昨今の状況により、前年同期比88.6%にとどまりました。一方で、新たなフレイターの新規就航が実現するなど供給面では成果を上げつつあり、「フライ・セントレア・カーゴ」の活動を通じてより一層の利用促進に積極的に取り組んでいくとしています。
- 財政状態の概要
- キャッシュ・フローの概要
- 2020年3月期の連結業績予想
2019年度通期での航空旅客数は、中国路線を中心とした国際線の新規就航が多く実現しているものの、日韓関係や香港など国際情勢の先行きが不透明なことから、国際線・国内線合計で1,350万人を目指すとしています。
通期の業績予想としては、増大する航空需要に対応するため、空港としての量的・質的拡大に向けた取り組みを積極的に推進する中で、最終利益は当初予想の水準(売上高:693.0億円、当期純利益:51.0億円)を見込んでいます。