リクルート、アジアOTA3子会社を売却


 リクルートホールディングスは5日、アジア3カ国で子会社として展開していたOTA3社をシンガポールの企業に一括事業譲渡すると発表した。

 3社は、フィリピンのトラベル・ブック・フィリピン(村井宏行CEO。2012年12月28日設立・持株比率・リクルートホールディングス34・77%、リクルートグローバルインキュベーションパートナーズ65・23%)、インドネシアのPT.ゴー・オンライン・デスティネーションズ(三木久生President Director。2011年9月15日設立。持株比率・リクルートホールディングス95・7%、リクルートグローバルインキュベーションパートナーズ4・3%)と、ベトナムのマイツアー・ベトナムカンパニーLtd.(青木貴洋CEO。2012年8月30日設立。持株比率・リクルートグローバルインキュベーションパートナーズ95・54%、ベトナム・ジョイントストックカンパニー6・46%)。

 全保有株式を3月29日付で、シンガポールのジェット・テック・イノベーションベンチャーズ(Hendrik Susanto CEO。2017年10月20日設立。資本金1米ドル・純資産1米ドル・総資産1米ドル)に譲渡する。譲渡金額は3社合計で6680万米ドル。

 株式譲渡の理由について同社は次のように説明している。

 当社は、海外販促領域での成長を実現するために、子会社化した会社において、国内事業で培ったノウハウの有効性を検証すること及びそれを活用してバリューアップを進めることを戦略としております。

 この戦略のもと、2014年にフィリピンにおいてTB社、2015年にインドネシアにおいてPG社、ベトナムにおいてMT社と、ASEANでオンライン旅行代理店を展開する会社を子会社化し、運営してまいりました。

 これまでに当社グループの持つノウハウの有効性検証という目的に対しては当初期待した成果を得た一方で、ASEANにおけるオンライン旅行代理店業務をめぐる昨今の競争環境を考慮した結果、今後は新たな戦略に沿って、事業の維持・発展を図ることが各社の最大化に資すると判断いたしました。

 適切な運営体制を検討した結果、Jet Tech Innovation Ventures Pte.Ltd.に対して全持ち分を譲渡することといたしました。

 
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