
発表会見に出席した、ツーリズムEXPOジャパン推進室の早坂学室長(左)と、猪飼敬副室長
日本旅行業協会(JATA)は11日、「ツーリズムEXPOジャパン2025 愛知・中部北陸」(TEJ2025)の最新の開催概要を発表した。9月25日から28日までの4日間、愛知県常滑市のAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催される同イベントは、すでに出展小間数が目標の1100小間を超える1200小間以上となり、海外からも目標を上回る400小間以上の出展が決定。開幕までの2週間、最後の準備に取り掛かっている。
初日から大型イベント続々、スタジオジブリの基調講演も
初日となる25日は、9時30分からオープニングセレモニーと「第9回ジャパン・ツーリズム・アワード」の表彰式、主催団体の記者会見などが行われる。
今回のジャパン・ツーリズム・アワードは、「国土交通大臣賞」に株式会社KURABITO STAYによる「酒蔵から始まる、地方創生と日本酒ツーリズムの可能性を創る酒蔵ホテル『KURABITO STAY』」が、「経済産業大臣賞」には、ひがし北海道観光DXプラットフォーム(阿寒バス・斜里バス・網走バス・根室交通・北海道拓殖バス・NEC ソリューションイノベータ・ひがし北海道自然美への道DMO・釧路観光コンベンション協会・北海道エアポート)の「ひがし北海道・交通事業者がつなぐエリアまるごと観光DX」の受賞が決定している。
午後からは、スタジオジブリの代表取締役副社長・中島清文氏が「迷子になろうよ、一緒に。」をテーマに基調講演を実施するほか、「第8回TEJ観光大臣会合」なども予定されている。
観光大臣会合のテーマは、「激変する地域観光 ~地域連携戦略と人材育成~」。オーストラリア、カンボジア、パナマ、スロベニア、ウルグアイ、ウズベキスタンと日本を含めた7カ国が参加予定となっている。パネリストとして、UN Tourism、WTTC、PATA、ERIAなどの国際観光機関の参加が決まっている。18時からはウェルカムレセプションも開催される。
中部9県が大型共同ブース、新しい旅の発信も
会場のAichi Sky Expoでは、ホールB〜Fが展示商談会場として使用され、各国・地域の観光情報や体験コンテンツが提供される。
今回は注目の出展ブースとして、韓国観光公社が540平方㍍というTEJ2025最大のブースを設置。一般公開日の28日にはタレントの千秋さんが韓国旅行のポイントを紹介するトークショーも予定されている。また、香港政府観光局は九龍城砦を再現した映画セットを展示するなど、各国が工夫を凝らした体験型ブースを用意している。
日本国内からは中部圏9県(富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県)が初めて共同でブースを出展。「自然」の紹介として立山黒部アルペンルートのVR体験(富山県)や、サイクルツーリズムを体感できるE-BIKEの展示・試乗体験(岐阜県、静岡県)を、「食」の紹介として甘えび・さわら(石川県)、焼き鯖すし(福井県)などの試食・試飲ブースを用意。「歴史」や「ものづくり」などを紹介するブースも用意され、各県が魅力を発信する。
このほか、中部国際空港(セントレア)開港20周年を記念したブースや、訪日地方誘客の新たな足として「ヘリコプターツアー」を提案する3社(エアロトヨタ、川崎重工業、レオナルドヘリコプターズ)のブースも注目を集めそうだ。
話題のコンテンツと地域観光を掛け合わせた「コンテンツツーリズム」の特別コーナーも今回初めて設置。ホラーコンテンツ『変な部屋』を全国の提携ホテルに展開する株式会社モッチハックのブースや、”推し活”の聖地として世界中から注目を集める新たなエンターテイメントスポット「世界アイドル共和国」のブースは必見だ。
一般日は岩田剛典さんや瀬戸朝香さんがトークショー
一般公開日の27日には、JATAの海外旅行アンバサダーを務める岩田剛典さんのスペシャルトークイベントが13時から開催されるほか、28日の14時半からは、愛知県瀬戸市出身でTEJ2025のスペシャルサポーターを務める瀬戸朝香さんのトークショーも予定されている。
展示ホールEには、アウトバウンド活性化を目的に「もっと!海外へ」専用ブースが用意され、岩田さんが海外旅行で撮影した写真が展示される。一般公開日には、ゲームイベントなども行われる予定だ。
会場内にはフードコートも設置され、ホールB、ホールC、ホールFの3カ所に計30台以上のキッチンカーが出店。味噌串カツや田原産オリジナルポテト、鰻の巻きずしなど、愛知県の名物料理が多数楽しめるほか、岐阜県の桝酒も用意される。
TEJ2025の来場目標は10万人で、JATAでは現在も来場促進に取り組んでいるという。当日入場料は1300円(前売りは1000円)。詳細については公式サイト(https://t-expo.jp)で確認できる。
発表会見に出席した、JATAツーリズムEXPOジャパン推進室の早坂学室長(左)と、猪飼敬副室長