日本外航客船協会は「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018」のグランプリ(国土交通大臣賞)に郵船クルーズの「世界一周クルーズ」を選んだ。授賞式は12月13日、東京都内で行われた。
18年は17点のクルーズ旅行商品などの応募、推薦があり、グランプリのほか、優秀賞4点、特別賞3点を選んだ。
グランプリに輝いた郵船クルーズの商品は、客船「飛鳥Ⅱ」による北半球周遊型の世界一周クルーズで、15年以来3年ぶりの再開。
不安定な国際情勢や休止期間による市場ニーズの不確定要素を乗り越え、一周コース乗客(700人超)で完売し、さらに同船に初めて乗る客が3割に達するなど、世界一周クルーズの存在意義を証明したことが高く評価された。
優秀賞はジャパネットホールディングスの「MSCスプレンディダで行く 実りの秋、彩の日本一周クルーズ」、阪急交通社の「ゴールデンウイークW(2船同時)チャーター」などが受賞。
阪急交通社の商品は、日本マーケット初登場の2隻を同時に全船チャーターし、6千人を超える幅広い世代を集客。日本のクルーズマーケットの裾野を大きく広げたことが決め手となった。
このほか、特別賞では千葉県木更津市や和歌山県と新宮市のクルーズ船誘致の取り組みなどが受賞対象となった。
木更津市は2年連続で客船「ぱしふいっく びいなす」による木更津港発のクルーズを手掛け、約8割が新規顧客という集客を達成。また、16万総トン級の外航クルーズ船でも受け入れ可能な機能も持っており、東京湾における東京、横浜に次ぐ第3のクルーズ港としての潜在能力の高さも評価された。