ウィーン市観光局、観光産業の復活を宣言


ウィーンの大観覧車が75日ぶりに営業再開

2020年5月29日(金)現地時間正午、ウィーンのミヒャエル・ルートヴィッヒ市長と、大観覧車のオーナーであるノラ・ラマック氏が一緒に再始動のスイッチを押し、第二次世界大戦後初めての休業を余儀なくされていたウィーンのランドマークに再び息を吹き込みました。

ウィーンでは、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、3月15日より観光産業が一時停止状態となっていました。今回の大観覧車の営業再開、および再始動セレモニーは観光都市ウィーンが本格的に復活し、訪問者を歓迎する準備が整ったことを宣言するものです。

© WienTourismus_Rainer Fehringer© WienTourismus_Rainer Fehringer

  • 75年ぶりの休業、75日ぶりの再始動

新型コロナウィルス感染拡大を受けてオーストリア政府が2020年3月15日に発表した厳しい制限措置により、ウィーンの観光産業も実質的な一時停止状態となりました。ウィーン市の観光産業の象徴であり、第二次世界大戦終戦以降休むことなく市民や観光客を乗せて回り続けてきた大観覧車も、75年ぶりの休業を余儀なくされていました。

しかし欧州でも早い段階に感染拡大を止めることに成功したウィーンでは4月半ばから徐々に規制が緩和され、小規模店舗、サービス業、レストラン、博物館・美術館が順次営業を再開しました。そして制限措置の導入から75日目にあたる本日5月29日、ついに市内の宿泊施設が営業再開することをもって、ウィーンの観光産業は本格的に復活します。このたびの大観覧車の営業再開、および再始動セレモニーは、これをオーストリア国内外に向けて宣言するものです。

ウィーンの大観覧車は1897年、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の即位50周年を記念してプラーター公園に造られました。以降、ウィーンのランドマークとして親しまれており、映画『第三の男』や『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』などの撮影地にもなりました。大観覧車はラマック家が代々経営し、再起動式に参加したノラ・ラマック氏は4代目にあたります。

■大観覧車に関する情報
https://www.wien.info/ja/sightseeing/sights/giant-ferris-wheel-fun-facts

©© WienTourismus‗Rainer Fehringer©© WienTourismus‗Rainer Fehringer

  • オープニングイベント『ストリーム・イン・ザ・スカイ』

再起動式の前⽇である5⽉28⽇(⽊)には、⾳楽でメッセージを伝えるオンライン・ストリーミング・イベントが催されました。⼤観覧⾞に設けられた特設ステージにウィーン市在住のアーティストたちが集合し、オンラインで参加した観客に向けて、信頼と希望に満ちたメッセージを送りました。オープニングイベントと⼤観覧⾞再始動セレモニーの模様は、Youtubeでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=GlZU6MZq3oc&feature=youtu.be

  • 多くの業種で営業が再開

ウィーンでは、4月15日から小規模店舗とサービス業が、5月15日からレストランと博物館・美術館が、順次営業を再開しています。本日5月29日からは宿泊施設とレジャー施設も営業を再開します。 

©WienTourismus‗Christian Stemper©WienTourismus‗Christian Stemper

©WienTourismus‗Peter Rigaud©WienTourismus‗Peter Rigaud

  • 関係者のメッセージ

ミヒャエル・ルートヴィッヒ(ウィーン市長)
「ウィーンでは大観覧車が再始動し、ホテルが営業を再開し、生活が徐々に目覚めています。ウィーンは米マーサー社と英エコノミスト社の調査で<世界で暮らしやすい都市第1位>に連続して選ばれていますが、今回もその能力を証明しました。ウィーンは安全で住みよい都市として機能しており、困難な状況をも克服することができるのです」

ノラ・ラマック(大観覧車オーナー)
「今回の事態によって休業するまで、大観覧車は75年間休みなく回り続けてきました。大観覧車の停止は、通常の生活の停止を意味します。だからこそ今日は私たち家族にとって、大きな感動の一日です。大観覧車の再始動は、私だけではなくすべてのオーストリア人と、過去数ヶ月間苦しい時期を過ごしてきたすべての人々に希望を与えると思います」

ノルベルト・ケットナー(ウィーン市観光局長)
「大観覧車の再始動はウィーンの再始動を象徴し、大きな希望を与えるものです。私たちは今後オーストリア国内のお客さま、そして近い将来に海外からのお客さまをウィーンにお迎えすることを心待ちにしております。これからのノータッチ/ロータッチ・エコノミーにおいて、ウィーンは皆さまに多大な価値を提供しつづけることをお約束します」

© WienTourismus_Rainer Fehringer© WienTourismus_Rainer Fehringer

 

 
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