【高校教育旅行特集 宮城県の取り組み】SDGs「質の高い教育」基盤に


「マンガを生かした街づくり」を学ぶプログラム

「震災学習」や「農山漁村体験」ともマッチ

 宮城県では、「SDGs・探究学習」の教育に力を注いでいる学校のニーズに対応するため、それを教育旅行でも実践できる環境の整備を進めている。県内には探究学習のフィールドが数多い。海、山、大地の豊かな自然、歴史と文化、地域を支える産業が多く存在。そのフィールドを生かし、これまでの「農山漁村体験」「震災学習」に加えて、2021年度から「SDGs探究学習特化型プログラム」の提供を開始した。

 SDGs探究学習特化型プログラムは、探究サイクルに沿ってSDGsを深く学べるのが大きな特徴だ。テーマは、エネルギー、環境保全、なりわい、街づくり、防災・減災、歴史・文化・伝統の保全などがあり、今後も拡充予定。講義、体験、フィールドワークなどを通じて、どのような課題があり、どう解決に向けて取り組んでいるのかを学び、地域に持ち帰り学習を深めることができる。

 特にSDGs「4.質の高い教育をみんなに」を基盤とし、(1)視野を広げる(2)知識を深める(事前・現地・事後学習)(3)共通課題を発見し関連づける―の三つの学びを重視する。受け入れ先となる自治体、企業、高校、大学、農林水産事業者、NPO法人などの協力を得て、現在、106プログラムをそろえる。

 また、東日本大震災から12年がたち、「創造的復興の歩み」を進めてきた宮城県の取り組みの軌跡を学べる「震災学習」、暮らしの場で生きた学びが得られる「農山漁村体験」との親和性が高いのも特徴。大震災の教訓を生かす震災学習は、5カ所の震災遺構をはじめとする被災地を語り部と歩くプログラムなどを用意する。その他、歴史・文化や自然体験など、多様な学びの場を提供可能。宮城県での教育旅行は、未来を担う次世代がどう生きるかのヒントを見いだせる総合的な学びとなるはずだ。

 また各プログラムは、「事前学習」「現地学習」「事後学習」の三つのステップで学べるように設定。探究学習を始めたばかりの学校や探究学習に慣れていない学校でも、三つのステップでプログラムを行うことで、探究学習の活動サイクルに沿った学習を実現できる。

 SDGs探究学習特化型プログラムの受け入れについては、みやぎ教育旅行等コーディネート支援センター(みやぎ観光復興支援センター)が問い合わせから実施までワンストップで対応。学校や旅行会社のニーズに合ったプログラムをマッチングする。プログラム前後の行程も含めたコース提案など、トータルでコーディネートする。

 SDGs探究学習特化型プログラムを実施した学校からの評判はとても良い。「非常に学習効果の高い内容だった。まわりの学校にも宮城のプログラムを広めていきたい」という声もあったほどだ。

 今後は、「震災・防災・減災」学習プログラムに加え、修学旅行生が農業、漁業、林業の従事者と一緒に「持続可能な農山漁村」について考え、認知能力だけでなく非認知能力の向上にもつながるプログラムについても開発を検討している。

 

「マンガを生かした街づくり」を学ぶプログラム

「環境学習」で漁船に乗船し養殖現場を見学

「環境学習 」でのワークショップの様子

 

 

 
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