【観光業界人インタビュー】農協観光 旅行事業部 犬養泰司 部長


 ◎…旅行事業部は国内事業、海外事業、保険の3課で成る。2013年4月、九州統括事業部部長から旅行事業部の副部長兼国内事業課長に就き、16年6月に部長就任。「継続は力なり」をモットーに23人のスタッフを率いる。「変化に対応しながら、継続していくのが大事だと思う」。

 国内事業課は旅館やドライブインなど契約施設の契約更改や、全国に七つある仕入れセンター(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡、沖縄)の調整などを行っている。農旅連の常務理事会のメンバーで、旅館との関係も深い。

 ◎…JAグループの農協観光。総合旅行業とは立ち位置が異なる。「組合員(農家)と農協との接点強化がJAグループの使命。その中で旅行業者としてどう役に立つかを考えている」。強みは平日に動く団体を持っていること。「施設さんが『このへんで客がほしい』という思いに合った送客ができる」と胸を張る。

 18年度は地域の農畜産物を旅館・ホテルを利用してPRする「まるごと食企画」や、観光列車、航空チャーター便を利用したツアーなどに力を入れる。

 ◎…子どもの頃は親の転勤で広島や京都、福岡など各地を転々、あちこちを見て回った。その経験もあってか「旅行という仕事は面白そう」と農協観光に入った。1980年のことだ。以後、豊橋支店、石川支店、浜松支店…と転勤多き会社員人生。まさしく国内一筋。「08年4月の富山支店長から単身赴任。かれこれ10年になる。二重生活はお金もかかって」と苦笑する。

 趣味は金沢商品企画センター長時代に始めた海釣りだが、多忙と“足”がないため、「なかなか行けない」とこぼす。終始穏やかで、質問には丁寧に答える姿が印象的。愛知県出身、58歳。

【聞き手・内井高弘】

 
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