卒業生3000人がJTBグループに
JTBトラベル&ホテルカレッジは、JTB創立70周年記念事業の一環として「観光・旅行」業界の人財育成を目的に1982年4月に設立された専門学校。今年で38年目を迎えた。
開校以来、約3千人の卒業生がJTBグループに就職している。JTBグループのノウハウをふんだんに取り入れた教育カリキュラムが、総合旅行業務取扱管理者など各種資格の高い取得率と、安定した就職実績に結びついている。
2020年3月の卒業生は203人。希望者就職率は100%で、ほぼ全員が観光・ホテル業界に就職した。うち約35%はJTBグループに入社。東洋大学国際観光学部への3年次編入制度も18年度から開始し、毎年3人ずつ累計6人が進学している。
旅行会社の次に就職人気が高いのが宿泊業界だ。帝国ホテル、ホテルニューオータニ東京、横浜ロイヤルパークホテル、日本ホテル(JR東日本グループ)、富士屋ホテル、強羅花扇、強羅花壇などの一流ホテル・旅館を中心に約60人を3月に送り出した。
「国際ホテル&ブライダル科」クラス担任の真崎昌久主任講師は、JTB首都圏仕入ホテル部長、JTB関東仕入地域統括部長などの歴任経験から宿泊業界とのパイプも太い。「長く勤めてもらいたいので、学生には伝統的なシティホテルをすすめることが多い」と話す。1年次の夏と冬の2回、計4カ月間のホテル実習や、ホテル・旅館など約40社を同校に招いての「校内企業説明会」「特別講演」なども実施。30人弱という少人数制のメリットを生かした指導を行っている。JTB協定旅館ホテル連盟の主導で、全国の名旅館の女将らが協力して制作された「日本の宿 おもてなし検定」の公式テキストも今年度から教科書として採用した。
真崎主任講師