「温泉」ユネスコ無形文化遺産登録へ知事の会が発足


 「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会が11月21日、発足した。17道県が参加し、会長には熊本県の蒲島郁夫知事が就任した。他の都道府県にも参加を呼び掛けていく。自民、公明両党の国会議員による登録推進に向けた議員連盟の発足に続く動きで、機運の盛り上がりが期待される。

 「温泉文化」の登録により温泉の文化的価値を見つめ直し、温泉地で働く人々の誇りと希望を醸成する。同時に、インバウンド需要の喚起に向けて、「ONSEN」を世界共通語として認知してもらえるよう登録の早期実現を目指す。

 11月21日にオンラインで開かれた設立総会では、役員案や活動方針が承認されたほか、群馬県の山本一太知事が早期登録の意義を訴えた。今後、他の都道府県にも参加を呼び掛けるとともに、関係省庁に協力を要請していく。各都道府県内の温泉地や民間事業者などにも運動への参加を働きかけ、登録への機運を高めていく。

 知事の会立ち上げに先立って、「温泉文化」の登録を推進する議員連盟は11月11日に発足した。約60人の国会議員が参加し、自民党の衛藤征士郎元衆院副議長が会長に就任した。

 ユネスコ無形文化遺産では、多くの遺産が登録されている日本の場合、登録の審査は実質2年に1回となっている。日本からの提案では近く「風流踊」が登録される見込みで、次回は24年に「伝統的酒造り」が審査される。「温泉文化」は最短で準備が進んでも、24年の国内候補決定を経て提案され、26年の審査、登録となる。

 応援する知事の会に参加した道県の知事と役職は次の通り(敬称略)。

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