東京金魚スイートルーム
オリックス・ホテルマネジメント(取締役社長 似内隆晃氏)は、新ブランドホテル「CROSS Suites」の第1号店「クロススイーツ東京浅草」を7月3日に開業する。これに先立つ6月25日、同ホテルで会見を開き、似内社長と同ホテル総支配人の尾形塁氏が、ブランドコンセプトや今後の展開などについて語った。

似内社長(=右)と緒方GM(=左)
既存ビジネスホテルをリノベーション、グループ・家族滞在に特化

外観。スーパーホテルの隣接地
クロススイーツ東京浅草は、東京都台東区浅草2丁目33-7に位置する。浅草寺まで徒歩2分、東京スカイツリーまで徒歩19分という好立地だ。
同施設はオリックスグループにとって縁深い物件でもある。1992年、オリックスグループ初のホテルとして「ブルーウェーブイン浅草」として開業。その後、外部オペレーター(ヴィアイン浅草)に移行し、2014年から2022年まで主に一人利用中心のビジネスホテルとして運営されてきた。賃貸借契約の更新を機に、中長期のグループ旅行をターゲットとしたホテルへと再生を図った。
似内社長は会見でこう述べた。「以前は16平米前後のコンパクトな客室が中心だったが、最大6名まで利用できるゆとりのある客室にリノベーションし、ご家族やご友人同士で暮らすように滞在いただくことが可能となっている」。
全客室数は78室。スタンダードルームからプレミアムスイートルームまで11タイプを展開し、最大6名まで対応する。各客室には電子レンジや食器類を備えたシンク付きワークトップ(コンロなし)を設置。一部客室にはランドリーも用意されている。チェックインは15時から、チェックアウトは11時まで。

「Cross Paths, Share Stories」——地域に溶け込む新業態
今回のクロススイーツは、同社が展開する「CROSS Brand」の新たな柱として位置づけられている。
同ブランドには現在、アップスケール・ライフスタイルのシティホテル「CROSS HOTEL」(札幌、大阪、京都の3施設)と、ミッドスケール・ライフスタイルの宿泊特化型ホテル「CROSS Life」(博多天神、博多柳橋の2施設)が存在する。クロススイーツはこれらと並ぶ第3のブランドとして新設され、ミッドスケール・ライフスタイルのアパートメントホテルとして展開される。
ブランドプロミスは「Cross Paths, Share Stories」。尾形総支配人は「地域、文化、趣味、それぞれ違う歩みをしてきたゲストが集い、これからの物語を共有していく場所。旅を楽しむ工夫や仕掛けがあり、多様な人と価値観が出会うホテル滞在を提供したい」と語った。
ブランドコンセプトは3つ。「Live Life Local(地元流を楽しもう)」「Spark Encounters(もっと刺激的な出会い)」「Initiative+(ポジティブなおせっかい)」だ。ゆっくりと深く地域の人や食、文化とつながる長期滞在ならではの体験、旅をより楽しくするイベントや偶然の出会い、そしてゲストへの自発的なコミュニケーションを、ブランドが大切にする要素として掲げている。
ターゲットは20代から40代の国内外のファミリーや友人グループによる中長期旅行。「ホテルを拠点に地域に溶け込み、暮らすように旅をする滞在を提案するとともに、国内外のゲスト同士が自然に交流できるような仕掛けも用意している」(似内社長)。
既存のCROSS HOTELおよびCROSS Lifeが主に2名から3名での利用を想定した客室構成だったのに対し、クロススイーツは最大6名まで対応するグループ滞在ニーズに応える点が大きな差別化要素となる。
「Hang Out @CROSS Suites」——ゲストが集う広場のようなラウンジ

ブランドホールマークのひとつが、1階に設けたラウンジ「Hang Out @CROSS Suites」だ。ゲストが集まり物語を共有する広場として機能することを意図した空間であり、24時間利用可能。
ラウンジにはテーブルサッカー、ボードゲーム、ミニクレーンゲームといった遊具を備え、定期開催のイベントも実施する。パブリックキッチンでは食事の調理も可能だ。コーヒーマシンは無料で5時から24時まで利用できる。
ラウンジを担うスタッフは「Moment Makers(刺激に満ちた時をつくるひと)」と称される。アクティブでフレンドリーなクルーがゲスト同士の交流を盛り上げ、旅の思い出となる新たなコミュニケーションや物語が生まれる場を目指す。
尾形総支配人は「ただ泊まる場所ではなく、思い出が生まれ、人と出会い、物語が始まる場所」とブランドの本質を表現した。

「浅草タタミルーム」「東京金魚スイートルーム」——浅草らしさを体感するコンセプトルーム
11タイプの客室のなかでも特に注目を集めるのが、2つのコンセプトルームだ。
「浅草タタミルーム」は、浅草の工芸やアートを感じるデザインで、畳のくつろぎスペースを設けた和室54平米。寝具は布団を用いる。定員は1名から4名。浅草寺や浮世絵のエッセンスを取り入れた、日本らしい和の空間だ。

「東京金魚スイートルーム」は、東京スカイツリータウン内にある「すみだ水族館」とのコラボレーションルーム。かつて金魚の三大産地であった東京の金魚文化をテーマに、水族館スタッフが監修した東京に縁のある金魚の種類や美しさを楽しめるイマーシブな空間。63平米、定員は1名から6名で、ランドリーも備える。


そのほかの客室タイプの概要は以下の通り。
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スタンダードルーム(7室・25平米・定員3名) コンパクトで快適な空間。浴室はシャワーブース。
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スーペリアルーム(17室・30平米・定員3名) バスタブ付きの浴室を備える。
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スーペリアトリプルルーム(5室・32平米・定員3名) トリプルベッドでゆったり過ごせる。
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デラックストリプルルーム(20室・39〜40平米・定員4名) 3〜4名で過ごしやすい間取り。家族やグループ旅行に最適。

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デラックスファミリールーム(4室・54平米・定員5名) ダイニングテーブルを備え、団らんの時間を過ごせる。

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ジュニアスイートルーム(5室・60平米・定員6名) ゆったりした寝室空間でグループ旅行におすすめ。ランドリー付き。
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スイートルーム(9室・56平米・定員6名) 寝室とダイニングスペースをゆるやかに仕切った空間。ランドリー付き。
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プレミアムスイートルーム(8室・63平米・定員6名) リビング、ダイニング、寝室の3空間があり、暮らすように過ごせる広々とした贅沢空間。ランドリー付き。

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スーペリアルーム アクセシブルタイプ(1室・30平米・定員2名) 車椅子でも利用できる設計。バスタブと手すり付きトイレのユニットバス。
各フロアのカラーリングは、浅草寺の苔庭や大銀杏をモチーフにしている。
共用施設も充実——ランドリー、ジム、セルフロッカー
中長期滞在を支える共用設備も整備されている。1階のランドリーは24時間利用可能(有料)。2階のジムは7時から22時まで無料で利用できる。1階のセルフロッカーは24時間無料で利用可能だ。
館内アートで浅草の歴史・現在・未来を体感
館内には、浅草の街や多彩な文化、歴史・現在・未来の融合をテーマに制作したウォールアートが点在する。TOKYOを拠点に活動するアーティストを中心にセレクトし、日本のポップカルチャーを世界各国から訪れるゲストに体感できる仕掛けだ。
アクセス——主要観光スポットへ徒歩圏内
所在地は東京都台東区浅草2丁目33-7。アクセスは以下の通り。
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東京メトロ銀座線 浅草駅6番出口より徒歩5分
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都営地下鉄浅草線 浅草駅A5出口より徒歩8分
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東武スカイツリーライン 浅草駅北口より徒歩8分
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つくばエクスプレス 浅草駅A1出口より徒歩8分
浅草寺まで徒歩2分、東京スカイツリーまで徒歩19分。隅田川花火大会は毎年7月最終土曜に開催される。
「2035年に1万室」——クロススイーツブランドの全国展開へ
似内社長は今後の展開についても言及した。「過去にアパートメントホテルとして運営していた実績がある。同ホテルの運営を通じて培った知見を生かして、これから東京や大阪など観光需要の高いエリアでクロススイーツブランドの展開を強化していきたい」と述べた。
現在、オリックス・ホテルマネジメントはホテルと旅館を中心に全国28施設、約6700室を展開している。今後は2035年に施設数100、客室数1万室の達成を目指す方針だ。
展開手法については「新築のみならず、クロススイーツ東京浅草のようなリノベーションや、賃貸住宅やオフィスなどからのコンバージョンなど、柔軟な手法を検討していきたい」(似内社長)とした。
尾形総支配人は地域との連携についてこう語った。「約1400年の歴史がある浅草という地で、知る人ぞ知る地域体験、そして浅草ネイバーズライフをお届けしていきたい。開業後は地域の皆様と一緒に浅草を盛り上げていきたい」。
クロススイーツ東京浅草の予約受付は予約センター(TEL:050-1725-0654、10時〜18時)または公式ウェブサイト(https://crosssuites-tokyoasakusa.orixhotelsandresorts.com/)で受け付けている。問い合わせ




