JR東日本、ベビーカーレンタル「べビカル」開始


新宿駅での貸し出しの様子

 JR東日本とジェイアール東日本企画(jeki)は、共同出資でJREベビーカーシェアリング有限責任事業組合を設立し、4月22日から外出先でのベビーカーレンタルサービス「ベビカル」を開始した。展開は東京、新宿、横浜、立川など首都圏主要駅を中心に18カ所。「子供たちと、気軽に外出できる社会」の実現、ベビーカーレンタルのインフラ化を目指す。      

 ベビカルは、(1)施設外にも持ち出し可能(2)事前予約が可能(3)最大7日間まで利用可能―が特徴で、目的地、最寄り駅、乗り換えのターミナルなどで子育て世代が気軽に使えるサービス。料金は、最初の1時間(基本料金)が250円で、以降30分ごと(延長料金)が100円。12時間最大料金は1500円。貸し出しベビーカーは、生後1カ月から48カ月まで使えるメンテナンス性に優れたコンビウィズの「施設用ベビーカーSC51」を使用している。初回登録した人には初回特典として、1時間無料クーポンがプレゼントされる。

 ベビカルを利用するには、専用ウェブサイトで会員登録した上で、日時、場所選択をして予約を行う。無人スタンドの利用では、予約コードを自身のスマートフォンに表示して操作パネルのカメラにかざした後、ICキーを引き抜いてベビーカーを取り出す。有人ステーションの場合は、係員に予約コードを提示する。

 ベビカルは、2018年9月にスタートしたJR東日本新事業創造プログラムON1000(オンセン)で、グループ社員が提案し、1千件以上の応募の中から最終審査を通過し、数度の実証事件を経て事業化が決定したもの。

 発案者であるjekiの森祐介jeki―x部長は「『なぜ、駅にはベビーカーのレンタルがないのか』という妻の一言から始まった。子育て世代は、乗り換えが大変だとか、荷物が重いなどたくさんの課題を抱えている。目的地や最寄り駅、乗り換えのターミナル駅でベビーカーを借りて返すことで子育て世代の電車での移動をもっと気軽なものにできれば」と話す。

 JR東日本の事業創造本部新事業・地域活性化部門の菊池康孝副課長は「通勤需要が人口減少社会で減っていくことが予想される中、子育て世代の人にも電車を使っていただきやすい環境を作りたいことからサービスを始めた。将来は観光地や観光案内所、街の中の企業や施設にも設置協力をしてもらえればと考えている」と方針を示す。1年間で約40カ所まで増やす予定だ。感染症予防対策については「展開する全ての場所に消毒剤を配備している。利用前に消毒をしてから利用できる環境を整備している」という。

新宿駅での貸し出しの様子

無人スタンドはスマホで操作

 
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