日本音楽著作権協会(JASRAC)が主催するコンサート「シリーズ昭和の歌人たち」の「第35回永六輔」が7日、千葉県松戸市の森のホール21(松戸市文化会館)で開かれた。
昭和の歌人たちは、昭和に活躍し、日本の音楽史に大きな足跡を残してきた作詞家、作曲家らに焦点を当て、その人物像を時代背景に触れながらトークとコンサートで紹介するシリーズ。
永六輔(1933~2016)は、東京・浅草に生まれ、早稲田大学在学中からテレビ・ラジオの放送作家として活動。NHK「夢であいましょう」など数々の人気番組を世に送り出した。作曲家・中村八大の依頼で作詞をはじめ、1959年「黒い花びら」が第1回日本レコード大賞を受賞。1963年には「上を向いて歩こう」が全米ヒットチャートで3週連続第1位を獲得した。以降、「見上げてごらん夜の星を」「こんにちは赤ちゃん」など数々のヒット曲を飛ばし、ラジオパーソナリティーやエッセイストとしても活躍した。
この日のコンサートには、歌手の由紀さおりさんや加藤登紀子さん、ジェリー藤尾さん、ボーカルグループのデュークエイセスらが出演し、「黄昏のビギン」「遠くへ行きたい」「いい湯だな」などを歌った。フィナーレでは、出演者全員と会場が一体となり「上を向いて歩こう」を合唱した。
ステージの様子は24日、NHKプレミアムで午後7時30分から8時59分に放送される予定。